講義情報
講義名: 心理実習
教員: 井梅 由美子, 山極 和佳, 川原 正人, 大橋 智, 大村 美菜子, 坪井 寿子, 渡辺 千歳, 藤後 悦子, 藤本 昌樹
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:通年
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 1時限
水曜 1時限
科目番号(科目ナンバリング)
XFQG305A
授業のテーマと目標
授業の概要
本科目は、公認心理師としての基本的な知識および技能の基本的な水準の習得を目的とし、下記具体的目標に掲げる(ア)から(ウ)の事項について、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5つの分野の学外施設における見学等による実習、および、事前事後指導を受けるものである(合計80時間以上)。

具体的目標
本講義は、学外施設での実習、および、事前事後指導により下記について理解・修得する。 
(ア)心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ
(イ)多職種連携および地域連携
(ウ)公認心理師としての職業倫理および法的義務への理解
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1  専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP3  資格に適う力を身につけること。
 
DP-P1   教養的知識・技能を身につけること。
DP-P3 心理職としての専門的知識と技能を身につけること。

DP-M1  個人を見つめる力を身につけること。
DP-M2  他者と関わる力を身につけること。
身につけるべき学士力
B-4: 目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-5: 問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
H-24: 心理学的な枠組みで人間の心の働きを理解できる。
I-27: 全体を俯瞰しながら、他者の置かれた状況を的確に判断し、適切な援助ができる。
L-45: 人間の成長発達を理解できる。
L-46: 客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
M-48: 他者を肯定的に理解することができる。
M-49: 対人コミュニケーション理論にもとづいたコミュニケーションができる。
M-51: 他者に情報を適切に伝達する素材をつくることができる。
授業の内容と計画

第1回 事前指導:心理実習で学ぶべきこと
第2回 事前指導:公認心理師が働く現場と業務
第3回 事前指導:心理実習における心構え・マナー・コミュニケーション
第4回 事前指導:心理実習の記録の書き方
第5回 学外実習施設別事前指導(保健医療分野:精神科病院)
第6回 学外実習施設別事後指導(保健医療分野:精神科病院)
第7回 学外実習施設別事前指導(保健医療分野:精神科病院(依存症治療))
第8回 学外実習施設別事後指導(保健医療分野:精神科病院(依存症治療))
第9回 学外実習施設別事前指導(保健医療分野:精神科診療所)
第10回 学外実習施設別事後指導(保健医療分野:精神科診療所)
第11回 学外実習施設別事前指導(教育分野:教育相談センター)
第12回 学外実習施設別事後指導(教育分野:教育相談センター)
第13回 学外実習施設別事前指導(福祉分野:精神保健福祉センター)
第14回 学外実習施設別事後指導(福祉分野:精神保健福祉センター)
第15回 学外実習施設別事前指導(福祉分野:児童自立支援施設)
第16回 学外実習施設別事後指導(福祉分野:児童自立支援施設)
第17回 学外実習施設別事前指導(福祉分野:身体障害者支援施設)
第18回 学外実習施設別事後指導(福祉分野:身体障害者支援施設)
第19回 学外実習施設別事前指導(福祉分野:精神障害者支援施設)
第20回 学外実習施設別事後指導(福祉分野:精神障害者支援施設)
第21回 学外実習施設別事前指導(産業・労働分野:EAP)
第22回 学外実習施設別事後指導(産業・労働分野:EAP)
第23回 学外実習施設別事前指導(司法・犯罪分野:少年鑑別所)
第24回 学外実習施設別事後指導(司法・犯罪分野:少年鑑別所)
第25回 事後指導:心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ
第26回 事後指導:多職種連携および地域連携
第27回 事後指導:公認心理師としての職業倫理および法的義務
第28回 事後指導:まとめ

この28回の内容は、学外施設での実習の事前・事後指導に該当する。
これに加えて、実際の学外施設での実習を35時間以上実施する。
授業の進行によっては、変更する場合がありうる。

事前学習・事後学習
各授業において、事前学習・事後学習を必須とする。

事前学習:次回授業で扱う範囲について関連する情報を書籍、インターネットや新聞などを、必要に応じて調べておく。(2時間)

事後学習:授業内容を振り返り、ノート等にまとめる。発表課題を課す場合はレポートを作成する(2時間30分)

 

アクティブラーニングの実施
学外施設での実習に加え、事前事後指導でも学生の発表やディスカッションを随時行う。
ICTの活用
ほとんどの授業において、PCを用いたグループワークを行う場合がある。
そのため、時間割の授業時間に学習準備が整っていることが必須である。

PCの不調などは、欠席・遅刻の理由とはならないので、事前に確認と準備を行うこと。
実務経験を生かした授業の実施
各担当教員が公認心理師としての実務経験を有しており、それを活かして授業を行う。
藤本: 公認心理師
山極: 公認心理師 
井梅: 公認心理師 
川原: 公認心理師 
藤後: 公認心理師
大橋: 公認心理師 大村: 公認心理師

【実務を生かした授業】

授業が実務と関連する内容で在る場合において、具体的事例や制度について 解説を行っていく。

成績評価方法と基準

<評価基準>

S:到達目標を完全に達成している。

A:到達目標をほぼ完全に達成している。

B:到達目標を十分に達成している

C:到達目標を達成している

E・F:到達目標を達成していない。

<評価方法>

基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。

・実習先からの評価および実習ノートの内容も加味して以下の基準で評価する。
・授業への取り組み50点、レポート評価50点

学生へのメッセージ
本科目は公認心理師養成カリキュラムにおける科目(課程外科目)である。
履修にあたり、心理臨床センターより受講を許可された者のみ受講可能である。
(受講資格については、公認心理師養成カリキュラム説明会に参加し、履修手引きおよび「東京未来大学通学課程公認心理師受験資格取得に係る心理演習および心理実習の申し合わせ」を確認すること)

・本科目は、公認心理師法施行規則に定める科目である「心理実習」に該当する。
・本科目を履修するためには、「心理演習」を修得していることが必要である。
オフィスアワー
初回授業で各教員より説明します。
教科書・参考書
教科書:
八木亜紀子 相談援助職の記録の書き方―短時間で適切な内容を表現するテクニック 中央法規出版
参考書:
八木亜紀子 相談援助職の「伝わる記録」―現場で使える実践事例74 中央法規出版 
クララ・E. ヒル  藤生 英行 (訳) ヘルピング・スキル: 探求・洞察・行動のためのこころの援助法 金子書房 
マリアン・コーリィ・ジェラルド・コーリィ 下山 晴彦 (訳) 心理援助の専門職になるために-臨床心理士・カウンセラー・PSWを目指す人の基本テキスト 金剛出版