講義情報
講義名: 音楽実技ⅠA(K1A)
教員: 結束 麻紀
単位: 1
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKA115A
授業のテーマと目標
テーマ

幼稚園や保育所では、朝の会やお弁当の時間など、日々の様々な場面で音楽活動が展開されている。また小学校でも、音楽科授業、学級活動など、多様な音楽活動が行われる。また、いずれの場でも、各種行事に際して音楽が持つ意味は大きい。本授業は、保育者・教育者に必要な音楽実技の知識・技能を習得する為のものである。ピアノ初習者向けの練習曲、子ども向けの歌、小学校学習指導要領で定められている歌唱共通教材を中心に扱う。

目標

①幼稚園や保育園、小学校において行われる音楽活動に用いられている楽曲を知る。
②楽曲の演奏表現に必要となる鍵盤楽器、歌唱の技術の基礎を身につける。
調性や音階、形式など楽譜に記載されている基礎的な内容を理解して演奏する。
④根音伴奏と和音伴奏の方法を理解して演奏する。
「身につけるべき学士力」を習得する。

卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
CP1:専門的知識と技能を身につけること
CP3:資格に適う力を身につけること。
C1:教養的知識・技能を身につけること。
C3:専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
J-36:保育・教育に必要な教材を創造・開発できる。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
授業の内容と計画
第1回
ガイダンス、音楽の基礎知識①~五線、音部記号、音名の理解と鍵盤との相関関係~
子ども向けの歌の歌唱(挨拶の歌)
第2回
音楽の基礎知識②~音符と休符の種類~
ピアノ演奏の基礎練習(ピアノ演奏時の姿勢や手の形、指づかい)
子ども向けの歌の歌唱(挨拶の歌)
第3回
音楽の基礎知識③~拍子とリズム~
ピアノ演奏の基礎練習(順次進行、跳躍進行)
子ども向けの歌の歌唱(挨拶の歌)
第4回
音楽の基礎知識④~音階と調性~
簡易メロディの演奏
子ども向けの歌の歌唱(生活の歌)
第5回
音楽の基礎知識⑤~楽曲構成と演奏順序~
右手のメロディ演奏
子ども向けの歌の歌唱(生活の歌)
第6回
左手の伴奏演奏
子ども向けの歌の歌唱(季節の歌)
第7回
両手演奏
子ども向けの歌の歌唱(季節の歌)
第8回
両手演奏~テンポに合わせて~
子ども向けの歌の歌唱(季節の歌)
第9回
音楽の基礎知識⑥~様々なリズム(付点のリズムなど)~
子ども向けの歌の歌唱とメロディ演奏(楽しい歌)
第10回
音楽の基礎知識⑦~英語音名~
根音伴奏の方法と実践
子ども向けの歌の歌唱(楽しい歌)
第11回
音楽の基礎知識⑧~主要三和音とその指番号~
子ども向けの歌の歌唱と左手コード伴奏 
第12回
音楽の基礎知識⑨~派生音~
子ども向けの歌の両手演奏
第13回
弾き歌いの演奏 
第14回
発表会形式による試験と講評

定期試験:実施しない

※発表会の回数と形態は変更される場合がある。
※発表会の課題曲は、履修者ひとりひとりのレベルや状況に合わせて決定していく。
※授業の進行状況や社会情勢によって、内容を変更する場合がある。
事前学習・事後学習

授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。
事前学習:自己課題の曲を練習しておく。(2時間)
事後学習:授業で扱った楽曲は演奏できるようになるまで十分に練習する。(2時間)
授業内容を振り返り、ノートにまとめる。(30分)

アクティブラーニングの実施
授業内で、個人レッスンを踏まえた演奏発表を実施する。それぞれがあらかじめ練習してきた曲を発表し、その結果やレベルアップに向けた助言・指導のフィードバックを行う。また、発表会では、楽曲の演奏についてプレゼンテーションをしてから演奏する。
ICTの活用

コンピュータやプロジェクターを活用して資料の提示や共有を行う。

成績評価方法と基準
〈評価基準〉
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
〈評価方法〉
レパートリー・リストに記載の合格曲数と難易度50%、発表会での演奏30%、毎回記入するレッスン記録の記載内容10%、その他、授業への参加の度合10%として、総合的に判断する。
試験・課題に対するフィードバック方法
・発表会形式で実施する実技試験について教員が講評をする。
・提出された授業記録シートなどに、コメントを付けて返却する。
学生へのメッセージ
・この授業は2年間を通して現場に出て必要な技能の習得や現場で多く扱われているレパートリー曲(30曲)の学習が出来るように設定されています。ⅠA~ⅡBまで、計画的に進めていきましょう。
・ピアノ初心者でも日々の練習の積み重ねによって必ず上達します。子どもたちとの楽しい音楽活動をイメージしながら、毎日、練習に励みましょう。
・遅刻・早退は、1回を0.5回の欠席としてカウントします。遅刻については、チャイムが鳴ってから 20 分以上の遅刻は原則として欠席扱いとなります。(遅刻の限度時間の起算は、チャイムが鳴った時間であり、先生が入室した時間ではありません)欠席3回を超えると単位習得は難しくなりますので、ご注意ください。
・自宅でいつでもピアノ練習ができるように、安価なものでも構わないのでキーボード(50鍵盤くらい)を用意することを推奨します。
オフィスアワー
初回の授業にてお知らせします。
教科書・参考書
有村さやか・今泉明美・望月たか美編著「保育のためのやさしい子どもの歌」ミネルヴァ書房
 ②大学音楽教育研究グループ編『大学ピアノ教本』 教育芸術社。

 この他に、適宜資料を配布します。



参考書:特になし。