講義情報
講義名: 専門演習Ⅱ(三浦)
教員: 三浦 卓己
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 3時限
水曜 6時限
科目番号(科目ナンバリング)
XEPF302A
授業のテーマと目標
テーマ
「専門演習Ⅱ」では、卒業論文に取り組むにあたり、その下地となるべく論文を読むことに慣れ親しむこと、そしてマーケティング分析の枠組みを理解し、活用できるようになることに主眼を置いて学んでいきます。経営学、マーケティング、消費者行動、実務が連動するよう取り組み、学生の興味関心のある商品、サービスを対象にマーケティング分析を行います。
目標
授業内では、主にマーケティング分析の枠組みの理解と、同枠組みを活用して、商品やサービスの分析を行うことを目標とします。分析対象は、開講時に学生と相談して決めることとします。授業内では、先行研究を輪読してマーケティングの古典に触れるとともに、論文に慣れることを試みます。また、分析に必要な情報や指標を理解し、データやグラフからどんなことが読み取れるのかについて議論しながら進めます。後半から分析した資料を使って、論文の枠組みに置き換え、その構成を理解することを目指します。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
M1 個人を見つめる力を身につけること。
M2 他社と関わる力を身につけること。

M3 組織を動かす力を身につけること。
身につけるべき学士力
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
D-10:既存の知識を活用して、新しい価値(アイデア、生産物、方法等)を生みだせる。
F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
L-46:客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
M-50:自分の関わる企業・組織や市場の情報を収集することができる。
M-51:他者に情報を適切に伝達する素材をつくることができる。
N-53:国内外の社会情勢を理解する広い視野をもつことができる。
授業の内容と計画
第1回
専門演習Ⅱの概要と分析対象の選択

第2回
サービス・マーケティング・ミックス

第3回
サービス・プロフィット・チェーン

第4回
グローバル・マーケティング①異なる文化のもとでの消費

第5回
グローバル・マーケティング②小売の店舗戦略

第6回
ブランド・イメージ

第7回
ブランド・エクイティ

第8回
ブランド・アイデンティティ

第9回
ブランド要素

第10回
地域空間ブランド

第11回
地域産品ブランド

第12回
調査結果の発表を行う

第13回
一連の分析結果を論文の枠組みに置き換える

第14回
各自の卒論テーマを決め、論文の枠組みシートを作成する

※授業の進行によっては、変更する場合があります。
事前学習・事後学習
毎回の授業について、予習と復習を行っておいてください。
<事前学習・事後学習の目安>
事前学習:毎回実際にさまざまな店舗に足を運び、面白いと思った事例を収集しましょう。それらの商品やサービスはどのような狙いをもって販売しているのか考えてみましょう。(2時間)
事後学習:授業内容を振り返り、ノートにまとめる。レポート課題がある場合はレポートを作成する。(2時間30分)
アクティブラーニングの実施
・毎回の授業においてグループ討議を行います。
・各回のグループ討議と発表も授業参加率に含めます。
ICTの活用
・プロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行います。
・グループで考えたりまとめたり、協働してレポート・資料・作品などを制作したりします。
・授業では、インターンネットを活用して、情報を収集したり選択したりします。
・自分の考えをワープロソフトで文章にまとめたり、調べた結果を表計算ソフトでグラフなどにまとめたりします。
・受講生の発表においては、コンピュータやプレゼンテーション・ソフトを活用します。
・授業内で資料配布などをコルズを使用して実施します。
・授業で使用した資料やデータをコルズに保管し、自由に取り出せるようにします。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:民間企業
第2回~第13回の授業において、授業で学ぶ体系的な理論や枠組みに実務経験で得た考察を当てはめて異同を議論することで、理論と実戦の架橋を試みます。
SDGsに係る科目
第6回の授業でSDGsに係るマーケティング事例を概説します。
目標:12「持続可能な生産消費形態を確保する」
ターゲット:「2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。」
内容:この講義では、SDGsの大きな枠組みの説明と、それが企業や商品のブランド・イメージとして消費者の意識にどのような影響を与えているのかについて学び、現実社会に即したマーケティング知識を身に付けることで、質の高い教育を実践できる人材を養成する。
成績評価方法と基準
成績評価方法
授業参加率(40%)、授業内で行う課題(40%)、発表資料(20%)を総合して評価します。発表は加点します。教科書の持込は可とします。各自作成したノートの持ち込みは可とします。「授業の目標」を修得していることを確認します。

成績評価基準は以下の通りです。

S:到達目標を完全に達成している。

A:到達目標をほぼ完全に達成している。

B:到達目標を十分に達成している。

C:到達目標を達成している。

E、F:到達目標を達成していない。


評価基準
評価基準に沿って、各項目を総合して100点満点で評価します。
試験・課題に対するフィードバック方法
事前課題の内容を授業内に解説します。
学生へのメッセージ
・商品やサービスについてマーケティング分析を行い、全員で協力して一つの発表資料を作成します。パソコンを忘れずに持参してください。
・マーケティング分析を行い、調査方法・データの加工方法などを学び、来年度の卒業研究に備えます。データベースを活用したり、データの加工を行ったりするため、パソコンを忘れずに持参してください。
・毎回出欠の確認を取ります。
・授業のチャイムが鳴ってから20分以上の遅刻は欠席として取り扱います。止むを得ない事情で遅刻する場合(電車の遅延など)はできる限り事由を証明する証明書を取得し、授業の前後に提示してください。
・毎回ディスカッションを行います。主体性を持った授業参加を期待します。
・授業中は私語、携帯電話の使用、遅刻・途中退室など良識の範囲内で行いましょう。
オフィスアワー
木曜8時45分~10時30分の時間帯に研究室A216でおこないます。
教科書・参考書
教科書:教科書:『ゼロからのマーケティング入門』三浦卓己著、現代図書出版 2400円+税 ISBN 978-4-434-28433-5 

参考書:参考書は特にありません。適宜資料を配布します。