講義情報
講義名: 道徳教育(保教)
教員: 越川 葉子
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)

XCKC221A

授業のテーマと目標
テーマ
「道徳とは何のか」「なぜ道徳教育が必要なのか」「道徳の授業が目指しているものは何のか」これらの問いを根底に置きながら、道徳の意義や原理、学校における道徳教育の歴史や今日的な課題について学びます。そのうえで、道徳の教科書や絵本を素材にして「考え、議論する」指導法を検討していきます。
目標
(1)道徳とは何かを自分の言葉で説明できるようになる。
(2)道徳教育の歴史的変遷と今日的な課題を理解できるようになる。
(3)教材研究の事例を参考に、問いの立て方や議論の進め方を考え、提案できるようになる。
(4)指定した学士力を修得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること
DP-CP3-資格に適う力を身につけること
DP-C1-教養的知識・技能を身につけること
DP-C2-教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること
身につけるべき学士力
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
C-7:情報を構造化し、分析・評価・統合し、倫理的に活用できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
E-16:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる。
F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
J-36:保育・教育に必要な教材を創造・開発できる。
J-38:自身を含めた保育・教育者の実践に対して適正な評価を行える。
授業の内容と計画
第1回
オリエンテーション:授業の受け方・進め方について説明します。道徳とは何か。
第2回
道徳教育の現在①:なぜ、道徳が「特別の教科」になったのか。
第3回
道徳教育の現在②:「特別の教科 道徳」が目指すものとは何か。
第4回
道徳教育の歴史:道徳の授業はどのような歴史をたどってきたのか。
第5回
現代社会における道徳教育の課題①:「考え、議論する」授業はどのように実現できるのか。
第6回
現代社会における道徳教育の課題②:いじめについて授業で学ぶことは可能なのか。
第7回
現代社会における道徳教育の課題③:私たちのいじめ問題
第8回
中間のまとめと補論
第9回
道徳の授業と方法①:集団の一員としての自分をどう考えるか。
第10回
道徳の授業と方法②:家族関係をどう考えるか。
第11回
道徳の授業と方法③:個人の権利をどう考えるか。
第12回
道徳の授業と方法④:動物の命をどう考えるか。
第13回
道徳性の発達理論:子どもの「心」と「道徳」を捉える視点
第14回
全体のまとめと補論

定期試験:実施しない

※授業の進行や社会情勢によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
事前学習(2時間)
・授業毎に事前学習の対象と範囲を伝えます。事前に指定され資料の内容を読み、疑問点をまとめておいてください。
事後学習(2時間30分)
・資料を再読しながら、授業内容を振り返ってください。疑問点があれば、書き出し、次回の授業で質問できるよう準備をしてください。
アクティブラーニングの実施
・授業時間内に本時のテーマに関わる問いを提示します。授業者が提示した問いについて、学生と授業者の間でディスカッションを行います。コルズのフォーラム機能を用いて、学生の意見を集約することがあります。フォーラムに投稿された内容をもとに、授業者と学生の間で質疑応答を行います。
ICTの活用
・コンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行います。
・受講生の意見・考え方などを共有したり、比較検討したりできるよう ICT を用いた授業を行います。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
<評価方法>
・授業への参加態度と授業時内に提出するレポートで評価します。
・授業への参加態度10%、授業時内課題40%の、学期末レポート50%の割合で評価します。
試験・課題に対するフィードバック方法
・課題について授業時内で解説します。
学生へのメッセージ
「道徳とな何のか」という問いからはじまり、「道徳を子どもに教えることは可能なのか」、「道徳の授業では何が目指されているのだろうか」など、様々な問いを立て、思考をめぐらせてください。グループディスカッションや発表の機会を積極的に設けます。受講生同士の考えを授業で共有し、私たちの道徳観を問い直していきましょう。
※遅刻について
・3回遅刻で1回欠席とカウントします。
・チャイムが鳴ってから 20 分以上の遅刻は原則として欠席扱いとなります。
オフィスアワー
月曜日:14時〜15時30分
教科書・参考書
教科書:神代健彦・藤谷秀編著、2019、『悩めるあなたの道徳教育読本』はるか書房。
文部科学省『小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』『中学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』(インターネットよりダウンロード可)。