講義情報
講義名: 言葉指導法(K3B)
教員: 大内 善広
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKE307A
授業のテーマと目標
テーマ
本科目は、概論科目である「言葉」での授業内容を踏まえ、より実践的な保育を考えていく授業となるため、グループでの事例検討や模擬実践を中心とした授業を進めていく。ディスカッションや事例検討では、実際の保育現場で生じていることについて検討し、学生自身が保育を考えられるようにしていく。また、具体的な支援や指導方法を検討したり、言葉の支援にも使う教材についても検討したりしていく。さらに、遊びや児童文化、言葉の支援、子どもへの言葉かけなどを、学生同士での模擬実践を通して学んでいく。
到達目標
●乳幼児期の言葉の発達を理解し、個々の発達に即した保育を考えられるようになる。
●言葉の保育問題について、その本質を理解したうえでの保育を考えられるようになる。
●子どもを理解する視点を中心に据えたうえで、指針や要領のねらいを実現するための保育について考えられるようになる。
●遊びや児童文化の本質を理解したうえで、言葉の指導に繋がる保育を考えられるようになる。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP3-資格に適う力を身につけること。
DP-C2-教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること。
DP-C3-専門的知識・技能を利活用できる就業力を身につけること。
身につけるべき学士力
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
J-31:子どもの行動に対して、すばやく応じることができる。
K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
K-41:子どもの成長・発達に対して適正な評価が行える。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
授業の内容と計画
第1回 オリエンテーション
第2回 言葉の発達過程と支援1:グループ討議
第3回 言葉の発達過程と支援2:プレゼン資料作成
第4回 言葉の発達過程と支援3:プレゼン発表
第5回 言葉の発達過程と支援4:プレゼン振り返り・まとめ
第6回 保育と指導計画1:グループ討議・指導案作成
第7回 5歳児の言葉と保育:指導案に基づいた模擬保育
第8回 4歳児の言葉と保育:指導案に基づいた模擬保育
第9回 3歳児の言葉と保育:指導案に基づいた模擬保育
第10回 2歳児の言葉と保育:指導案に基づいた模擬保育
第11回 1歳児の言葉と保育:指導案に基づいた模擬保育
第12回 言葉の問題と保育:指導案に基づいた模擬保育
第13回 保育と指導計画2:模擬保育振り返り・指導案修正
第14回 保育と指導計画3:グループ発表

※定期試験は、実施しない。
※授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。
事前学習・事後学習
・本科目は2単位授業であり、正式な総学修時間は90時間である。このうち100分×14回が授業での学修時間となり、残りの時間は学生自身の事前学習及び事後学習に充当される。
・事前学習(2時間)は、毎授業にて提示する課題に取り組み、レポートしてまとめること。
・事後学習(2時間30分)として、ポイントの整理や重要事項の復習、授業時に指定する課題等に取り組むこと。
アクティブラーニングの実施
・事前課題をもとに、適宜グループディスカッションを行なう。
・ディスカッションでまとめられた結論・成果を、各グループごとに発表をしながら全体で議論を深める。
ICTの活用
・講義資料についてはプリント配布、およびパワーポイントで提示を行う。
・指導案やプレゼンテーション資料の作成、事後課題等はPCで行う。
SDGsに係る科目
目標4「質の高い教育をみんなに」
ターゲット 4.2「2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。」

この講義では、乳幼児の就学前教育について「言葉」の領域と個々の子どもの成長発達の理解に基づいた適切な教育環境を子どもに提供し、考えられるようにすることを到達目標とする。
成績評価方法と基準
【評価方法】
・指導案の作成・模擬保育(50/100)
・グループワーク(20/100)
・授業での取り組み(事前・事後課題等)(30/100)
以上の3点により成績評価を行う。各評価方法の詳細については初回授業時に説明する。
授業態度(私語や居眠り等)については、一定の基準に照らして、最終の評価点より減点処理をする。詳細については初回授業時に説明する。
【評価基準】
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。
試験・課題に対するフィードバック方法
事前・事後課題等について解説、補足等のフィードバックを行う。
学生へのメッセージ
・言葉は様々な知的活動に関連している。言葉の大切さや言葉の発達を促す関わりについて授業を通して理解を深めて欲しい。
・全14回の授業のため、5回の欠席で欠格(単位修得不可能)となる。
・始業時刻から20 分以上の遅刻は欠席となる。また、遅刻3回にて欠席1回とカウントする。
・本科目の履修にあっては、2年次秋学期「言葉」を履修済みであることが望ましい。
オフィスアワー
初回授業で説明後、別途CoLSでお知らせする。
教科書・参考書
教科書:適宜資料を配布する
参考書:馬見塚昭久・小倉直子編著 2022 保育学生のための「幼児と言葉」「言葉指導法」 ミネルヴァ書房