講義情報
講義名: 乳児保育Ⅱ(K1B)
教員: 菊地 知子
単位: 1
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCKB234A
授業のテーマと目標
テーマ
本講義では胎児期から幼児期前半にあたる3歳までの子どもを対象とし乳児の発達の特徴、乳児保育の内容・方法、乳児の遊びへの援助、乳児に必要な環境など乳児保育に必要な知識と技術を身につけることを目標とする。
目標
具体的な到達目標:1.3歳未満児の発育・発達の過程や特性を踏まえた援助や関わりの基本的な考え方、子どもの生活や遊びと保育の方法及び環境について、具体的に理解する。2.乳児保育における配慮の実際について、具体的に理解する。3.上記をふまえ、乳児保育における計画の作成について、具体的に理解する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1-専門的知識と技能を身につけること。
DP-CP3-資格に適う力を身につけること。
DP-C2-教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること。
DP-C4-人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
E-11:自分の意見をわかりやすく伝えることができる。
E-12:相手の意見を丁寧に聞くことができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
J-32:場面に必要な表現ができる。
J-42:場面での環境を把握し、場面に求められる環境を作り出せる。
J-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
J-41:子どもの成長・発達に対して適正な評価が行える。
授業の内容と計画

第1回 授業ガイダンス / 乳児とは

第2回 乳児の心身の発達の特徴

第3回 乳児の一日の生活 / 乳児保育の環境構成

第4回 乳児保育の実際①抱っこ、おんぶ、移動

第5回 乳児保育の実際②乳児の更衣、排泄の援助(衣類の交換、おむつ替え)

第6回 乳児保育の実際③食べる機能の発達(調乳含む)

第7回 乳児保育の実際④乳児の食事への援助(食事介助)

第8回 乳児保育の実際⑤乳児と絵本

第9回 乳児保育の実際⑥安全面への配慮

第10回 乳児保育の実際⑦乳児のふれあい遊び

第11回 乳児保育の実際⑧乳児の遊び(感触遊びの体験)/沐浴

第12回 乳児保育の実際⑨乳児の遊び(感触遊びの体験)/沐浴

第13回 乳児保育の計画/乳児の保護者と保育所の連携

第14回 全授業の要点解説

定期試験:実施しない

※授業の進行や社会情勢によっては、変更する場合がありうる。


事前学習・事後学習
事前学習(40分):事前に授業内容に該当するテキストページを読み、次回の授業内容について不明点、関連事項を調べておく。
事後学習(40分):授業内容を振り返り、内容について再確認と整理を行う。レポートや教材作成等の課題がある場合には、それを作成する。
アクティブラーニングの実施
演習中心の科目であるため、少人数のグループに分かれて全員が演習に参加しやすい環境を整える。また、必要時にグループディスカッションやグループワークを取り入れる。
ICTの活用
コンピュータやプロジェクターなどを活用して資料などの提示や共有を行う。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:保育士
実務経験を生かした授業の実施第2~14回目の授業において保育士の経験から、保育現場で取り入れられている保育技術の紹介や保護者対応の実例を示している。
SDGsに係る科目
目標:「質の高い教育をみんなに」
ターゲット:4.2「2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。」
内容:この講義では、「3歳未満児を対象とした乳児保育の基本的内容を学び、3歳未満児の発達の特徴と保育内容、方法等乳児保育に必要な知識を得ること」を到達目標とする。授業のテーマに即して、3歳未満児の発達過程を踏まえた、質の高い保育を実施するための保育方法や保育環境の整備を理解することも到達目標とする。
成績評価方法と基準
<評価基準>
 S:到達目標を完全に達成している。
 A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E・F:到達目標を達成していない。

<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で総合的に判断する。

成績評価の基準:講義への参加度40% 提出物20% 授業内のレポート等の課題40%
試験・課題に対するフィードバック方法
提出されたコメントペーパーやレポートについて、授業内で解説する。 
学生へのメッセージ
メッセージ:乳児期は人への信頼関係を築く土台となる大切な時期です。また一方で、乳児保育には感染への対応、安全な環境づくりなど、配慮すべき点が多いという特徴もあります。乳児保育に必要な知識と、乳児への関わりを実践できる技術を持って乳児に関わることができるよう、高い意識をもって、主体的に授業に参加し授業の習得に努めることを求めます。
遅刻・欠席の扱い:授業開始20分以内の入室は遅刻、それ以降は欠席とします。遅刻2回で欠席1回とします。


オフィスアワー
初回授業時に担当教員より説明します。
教科書・参考書
教科書:『はじめて学ぶ乳児保育 第3版』(同文書院) 保育所保育指針解説(平成30年3月)
参考書:授業時に必要な資料を紹介します