講義情報
講義名: 経済学(こども)
教員: 南 雅一郎
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 2時限
科目番号(科目ナンバリング)
XACB117A
授業のテーマと目標
テーマ
*この講義では経済学の基本的な考え方と現実の経済動向を学習する。
*具体的には微視的な見方をするミクロ経済学(前半)と、巨視的な見方をするマクロ経済学(後半)の両方について基礎的な理論を学習する。
*授業においては理論的な講義ばかりではなく時間の許す範囲で、現実の経済問題に関して学問的にどのように考えればよいのかについて、時間の許す範囲ではあるが検討を加える。

目標
*経済学の理論的な考え方の基本をミクロ・マクロ両面で理解できるようになる。
*経済学の基本的な考え方を用いて、経済事象のみならず多様な出来事について自身の考え方を整理して考察できるようになるともに、「身につけるべき学士力」を修得する。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1 専門的知識と技術を身につけること。
DP-CP2 研究する力を身につけること
DP-P1(DP-C1)教養的知識・技術を身につけること
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
F-18:よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
H-21:統計的なデータを読み取り、科学的根拠を用いて説明できる。
授業の内容と計画
第1回
経済学とはどのような学問か
第2回
需要と供給の均衡と市場
第3回
弾力性
第4回
余剰分析
第5回
消費の理論:予算制約と効用最大化
第6回
消費の理論:価格効果、代替効果、所得効果
第7回
企業の生産コストと利潤極大化: 生産関数、総費用、固定費用、可変費用
第8回
企業の生産コストと利潤極大化: 平均可変費用、限界費用、平均費用
第9回
企業の生産コストと利潤極大化: 完全競争市場と利潤極大化
第10回
完全競争市場、独占、寡占
第11回
市場の失敗
第12回
国民経済計算: 国民所得/GDPと乗数効果
第13回
金融、投資、所得
第14回
授業内試験と総括(まとめ)

※学生の理解度・授業の進行および社会情勢によっては、若干変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
事前学習 Power Pointによる授業ファイルをきちんと見ておくこと。中に記載されている専門用語について事前に調べておくこと。その他、google classroom等で配布された資料について目を通しておくこと(2時間)
事後学習 それぞれの授業が終わったら、取り扱った専門用語についてはきちんと復習しておくこと。経済学は文系科目とはいえ、経済学は学問体系がきちんとしているので、専門用語を理解していないと次回の授業がわからなくなることがある。その点を特に注意しておくこと(2時間30分)
アクティブラーニングの実施
個別のテーマに応じて、適時「時事的な問題」を挿入し、具体的事例の提示に努めると同時に、そうした議論においてグループ内でのディスカッションや課題解決のためのグループワークを必要があれば取り入れていく予定である。
ICTの活用
コンピュータやプロジェクタを活用して資料の提示や共有を行うとともに、コルズを通して学生の質問を受け付けたり、授業の関連資料を配布して自由に取り出せるようにする予定である。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:大手金融機関における為替決済業務及び為替ディーリング業務
実務経験を生かした授業の実施:第12回においてマクロ的視点からみた日本経済の現状を述べ、第13回において国際経済・金融の中の日本経済を論じるが、その中で外国為替市場がどのように機能しているか、あるいは日本の機関投資家がどのような行動をとっているかなどについて、具体的に事例を交えて説明する。
成績評価方法と基準
<成績評価基準>
授業で設けた目標に到達し、身につけるべき学士力を修得したとみなした場合に単位認定する。 
S 到達目標を完全に達成している。
A 到達目標をほぼ完全に達成している。
B 到達目標を十分に達成している
C 到達目標を達成している
E・F 到達目標を達成していない

<成績評価方法>平常授業の状況、課題の提出状況、及び試験結果を総合して評価する。試験(80%程度)、出席等を含めた授業への参加状況(10%程度)および授業内クイズや授業内小ペーパー(10%程度)によって決定する。
試験・課題に対するフィードバック方法
事前課題が出された場合には、内容について授業内で解説する。
学生へのメッセージ
経済問題はとっつきにくい印象があるかもしれないが、我々の生活に常につきまとっている問題でもある。したがって基本的な考え方を学習し、経済を見る目を養うことは自身の経済生活を営む上でも重要であると考える。また、それぞれの授業をきちんと受けていかないと、以降の授業の内容がわからなくなることがあるので、その点に留意されたい。

遅刻については初回授業でも説明しますが、チャイムが鳴ってから 20 分以上の遅刻は原則として欠席扱いとなり、出席回数のカウントに影響しますのでご注意ください。
オフィスアワー
コルズのフォーラムにて受け付けます。また、必要があればメールを利用されたい。
教科書・参考書
教科書:標準的な講義を実施する予定であり、特定の教科書は特に指定しないので、図書館や書店等で「経済学」の入門書を手に取って自分に合っている教科書、参考書を見つけて欲しい。特に前半部分の「ミクロ経済学」の基礎についてはしっかり学習する予定である。
参考書:資料や参考図書については、必要に応じて、授業内で適時ご紹介する予定である。
また、必要に応じて適時資料を配布する。