講義情報
講義名: 乳幼児心理学(演習)①
教員: 川口 めぐみ
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 2時限
月曜 5時限
科目番号(科目ナンバリング)
XCIB104A
授業のテーマと目標
[テーマ]
一人で靴が履けるようになる,あそびたい気持ちを我慢して先にバックを片付ける,大人にとって当たり前の行動ができるようになるには,どのような発達が背景にあるのか。こどもの認知,感情,パーソナリティなどさまざまな発達について学びを深め,発達を支える具体的な援助方法について考えていく。また,事例分析を通して,乳幼児の発達を理解するための多角的視点を身につけ,こどもの実態に応じた保育実践につなげようとする態度を形成していく。

[到達目標]
「身につけるべき学士力」に記載されている5つの力の修得と,以下の3つを到達目標とする。
  1. こども理解のための多角的視点をもち,それらを実践につなげようとする態度が身につく。
  2. こども集団の中で育つ心理的側面について理解し,一人一人のこどもを理解する具体的方法について考えることができるようになる。
  3. 発達の連続性を理解し,特別な配慮が必要なこどもへの具体的援助方法について考えることができるようになる。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
こども心理学部DPとの関連
・DP-CP1 専門的知識と技能を身につけること。
・DP-CP3 資格に適う力を身につけること。

こども保育・教育専攻DPとの関連
・DP-C1 教養的知識・技能を身につけること。
・DP-C2 教育・保育・福祉等に関する職能を身につけること。
身につけるべき学士力
E- 12:相手の意見を丁寧に聞くことができる。
C - 5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
C - 6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
K-41:子どもの成長・発達に対して適正な評価が行える。
授業の内容と計画
第 1 回     保育・教育と心理学,さまざまな発達理論
第 2 回     こども理解の意義と原理アタッチメントの発達
第 3 回     こども理解の意義と原理②認知の発達
第 4 回     こども理解の意義と原理③あそびと学び
第 5 回     こども理解の意義と原理生活と学び
第 6 回     こどもの個の発達と集団の中での発達
第 7 回     発達の壁発達の連続性と発達課題,発達障害の理解:ASD児
第 8 回     発達の壁発達障害の理解:AD/HD児
第 9 回     発達の壁③発達障害の理解:SLD児,その他
第10回     こどもの行動を分析する①思いやりの心を育む
第11回     こどもの行動を分析する②パーソナリティと問題解決のチカラ
第12回     こども理解の方法観察法,面接法,発達検査法
第13回     こども理解の方法②からかいといじめ
第14回     こどもの心理を理解するということ,確認テスト
     ※授業の進行や社会情勢によって学びの内容や順番等は変更する場合がある

事前学習・事後学習
[事前学習](2時間)
毎回,授業内で次回の授業に向けた「事前学習」のお題を提示する。お題に対し400字程度で考えをまとめ,次回の授業に持参する。

[事後学習](2時間半)
学んだ授業内容や配布した資料を復習し,理解できなかった内容は,次回の授業で確認する。
アクティブラーニングの実施
  • 毎回,授業テーマに沿って主体的に考え,周りと共有したり意見交換したりしながら自分の考えをまとめていく。
  • 事例検討でのグループワークでは,まとまった考えを発表したのち,さらにディスカッションする。
ICTの活用
  • 提出するレポートや事前学習は,パソコンで作成し提出する。
  • 事後学習時,理解できなかった内容や確認したい内容があれば,コルズを通して質問を受け付け,次回の授業までに添削機能を用いて個別にコメントを返す。内容によっては次回の授業で取り上げ,全体で補足する。
成績評価方法と基準

[評価基準]
S:到達目標を完全に達成している
A:到達目標をほぼ完全に達成している
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E/F :到達目標を達成していない

[評価方法]
到達目標が達成されているかを,以下の方法で総合的に判断し評価する。
 確認テスト 50,学びのレポート 30,グループワーク提出物 20

試験・課題に対するフィードバック方法
理解できないこと,質問や疑問がある場合は,授業中いつでも確認してくれて構いません。確認できなかった場合は,授業内で配布されるレポート用紙のコメント欄に記入してください。次回授業時にコメントを記し返却します(内容によっては全体で取り上げ解説します)。また,グループワークで取り組んだ内容や課題については,次回の授業で補足したり解説したりしながらまとめを行います。
学生へのメッセージ
  • グループワークなど主体的活動場面では,自分の考えや思いを自由に表現してほしいと思います。また,疑問点,もっと深く知りたい点などがある場合は,授業内で積極的に発言して構いません。確認できなかった場合は,授業毎に配布されるレポート用紙の「コメント欄」に自由に記述してください。次回授業時にコメントを記し返却します(内容によっては全体で取り上げ解説します)。
  • 20分以内の遅刻3回で欠席1回になります。自分でもしっかりと出席管理を行ってください。
オフィスアワー
初回授業で提示する。
教科書・参考書
教科書:「保育の心理学ー育ってほしい10の姿」 片桐・藤本・川口(編著) 中山書店
参考書:授業内で参考資料を配布,紹介する。