講義情報
講義名: 天文学
教員: 山田 義弘
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)
XAAA104A
授業のテーマと目標

テーマ
教科書『宇宙のしくみ』に基づいて天文学の授業を進め、宇宙を身近に感じ取ってもらうことを目的としている。太陽系を構成する天体(太陽・惑星・準惑星・衛星・小天体)、さまざまな恒星、数千万個以上の星が集まった銀河、宇宙論や宇宙開発など、天文学というビック・サイエンスの最新情報を数式なしで理解する。
目 標
1.教科書『宇宙のしくみ』から天文学の全般を学ぶことにより、宇宙の現在・過去・未来を理解する。
2.天文学のあらゆる分野を広く眺め、基礎知識として知っておきたいこと修得する。
3.今まで天文学に興味があった人も、この分野に明るくなかった人も「宇宙のしくみ」を理解する。
4.指定した「身につけるべき学士力」を修得する。

卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
■各学部と専攻のDPは次のとおり。
CP2 研究する力を身につけること。
*P1 教養的知識・技能を身につけること。
*C1 教養的知識・技能を身につけること。 
/M1 個人をみつめる力を身につけること。
/M2 他者と関わる力を身につけること。
身につけるべき学士力

A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
E-12:相手の意見を丁寧に聞くことができる。
H-23:人の行動や言葉の深い意味を理解できる。
K-39:多様な情報を収集し、分析できる。
M-48:他者を肯定的に理解することができる。

授業の内容と計画

第1回
授業概要:シラバス(授業のテーマと目標、成績評価の方法、第1章~第5章の概略)、グループワークの説明
第2回
太陽系Ⅰ:太陽系のはじまり、太陽、太陽風、水星、金星、地球、月、全球凍結、海、火星、小惑星、隕石
第3回
太陽系Ⅱ:木星、ガリレオ衛星、土星、天王星、海王星、冥王星、彗星、太陽系のはて、系外惑星
第4回
グループワークⅠ:プレゼン型のアクティブラーニング(太陽系の特定天体をテーマとして結論をまとめ発表する)
第5回
グループワークⅡ:プレゼン型のアクティブラーニング(太陽系の特定天体をテーマとして結論をまとめ発表する)
第6回
恒星Ⅰ:恒星、見かけの明るさと距離、恒星の色、重星・連星・変光星、恒星の一生、恒星の誕生
第7回
恒星Ⅱ:主系列星・褐色矮星、赤色巨星・白色矮星、超新星爆発、中性子星、ブラックホール、星団・星雲
第8回
銀河Ⅰ:銀河、近くの銀河、銀河の種類、遠ざかる銀河、銀河の誕生理論、原始銀河雲、最初の星々、銀河形成
第9回
銀河Ⅱ:宇宙暗黒時代、クェーサー、銀河中心のブラックホール、さまざまな銀河、遠い銀河、宇宙の大構造
第10回
学外授業:プラネタリウム(足立区ギャラクシティ) 堀切、牛田⇒北千住⇒西新井(15分)、下車3分、片道170円
第11回
宇宙論:ビッグバン、ミクロな世界、インフレーション、宇宙背景放射、暗黒物質、暗黒エネルギー、宇宙の年齢
第12回
たなばた:七夕の伝説、伝統的七夕、「カルピス」(豆知識)、たなばた絵本朗読コンテスト(クラス、グループ別)
第13回
宇宙開発:ロケット開発、宇宙開発競争、有人宇宙飛行、アポロ計画、宇宙ステーション、日本の宇宙開発
第14回
総まとめ:第1章「太陽系」、第2章「恒星」、第3章「銀河」、第4章「宇宙論」、第5章「宇宙開発」

注1)14回授業終了後、日を改めて定期試験を実施する。

注2)授業の進行状況や社会情勢によって、変更する場合がある。

事前学習・事後学習
事前学習
次回授業で扱う範囲について教科書をあらかじめ読み、必要に応じて関連事項について調べておく。授業1回あたりに必要な授業外学習時間数=30分
事後学習
授業内容を振り返り、ノートにまとめる。レポート課題がある場合はレポートを作成する。授業1回あたりに必要な授業外学習時間数=50分
アクティブラーニングの実施

第4回と第5回の授業で、グループワーク(プレゼンテーション型のアクティブラーニング)を実施、その成果をグループごとに発表する。発表するにあたっては文献や資料、インターネットでの情報などを積極的に活用し、有益な成果を導き出すことを奨励する。

ICTの活用

課題や発表成果の提出、資料の閲覧を大学の教育システムCoLSを使用し、さらに調べものについてはインターネットの情報を検索することなどを積極的に推し進める。

実務経験を生かした授業の実施
実務経験
東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター顧問、北海道大学大学院宇宙観測基礎データセンター研究員、北海道なよろ市立天文台名誉台長
実務経験を生かした授業
大学(東大・北大)、天文台(北大附属:日本最大級の口径1.6m大型望遠鏡、名寄市直営:口径50cm、40cm反射望遠鏡)での観測や研究成果を、ほとんどの授業に生かす。
成績評価方法と基準

成績評価基準
 S:到達目標を完全に達成している
 A:到達目標をほぼ完全に達成している
 B:到達目標を十分に達成している
 C:到達目標を達成している 
 E・ F :到達目標を達成していない

定期試験
14回授業終了後、日を改めて定期試験を実施する。
試験範囲は、教科書の第1章「太陽系」、第2章「恒星」、第3章「銀河」、第4章「宇宙論」、第5章「宇宙開発」。80点満点(穴埋め式402点)

平常点
CoLS
「お知らせ」に詳細を記載しているので参照のこと。20点満点。

定期試験80点)と平常点20点)の合計100点満点で評価する。合計60点以上を単位修得とする。

※具体的には、授業概要(第1回の授業)で直接説明する。

試験・課題に対するフィードバック方法
事前課題の内容は授業内で解説する。なお提出したレポートはコメントをつけて返却する。
学生へのメッセージ

遅刻については、チャイムが鳴ってから20分以上の遅刻は原則として欠席扱いとなる。また20分以内の遅刻3回で欠席1回となるので注意。
第1回の授業(授業概要)でも説明する。

オフィスアワー
質問、相談があればメールで対応する。時期や時間帯によっては返信が遅れる場合もある。
yamada.yoshihiro@tokyomirai.jp 山田義弘

教科書・参考書
教科書は『宇宙のしくみ』渡部潤一 監修(新星出版社、価格1,540円)を使用する。