講義情報
講義名: 化学
教員: 大田 将以
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 4時限
科目番号(科目ナンバリング)
XAAA102A
授業のテーマと目標
【テーマ】
化学は物質の構造とその性質を取り扱う学問です。本講義では、我々の身のまわりにある様々な物質について学び、物質間の反応によって起こる現象を論理的に理解し、説明できる科学的思考力を修得することをテーマとしています。
【目標】
大学の化学全般を専門的に学習していく上での基礎となる内容は、「物質の構造と化学結合」及び「化学反応(特に酸塩基反応と酸化還元反応)」の項目であると考えています。本講義で学ぶ化学は教養科目的側面をもつため、これらの項目とそれに関連する周辺の基礎的な内容を理解することを目標としています。全14回にわたる講義では、高校の化学の授業でも扱う基本的な内容を盛り込むことで、高校で十分に化学を学習してこなかった場合でも対応できるように配慮されています。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP4-社会に貢献する力を身につけること
DP-P1-教養的知識・技能を身につけること
DP-C1-教養的知識・技能を身につけること
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
A-8:自然や社会的事象について、様々な表現方法を用いて分析し、他者に伝達できる。
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
I-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
I-11:自分の意見をわかりやすく伝えることができる。
I-16:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる。
授業の内容と計画

1回 物質の分離(純物質と混合物の違い、混合物の分離、精製の方法を理解する)
第2回 物質の成分(元素、単体と化合物、同素体、成分元素の検出方法を理解する)
第3回 物質の三態(拡散と粒子の熱運動、摂氏温度と絶対温度の違い、物質の三態、物質の変化、原子の構造について理解する)
第4回 原子の構造と電子配置(原子番号と質量、同位体、原子の電子配置について理解する)
第5回 化学結合①(イオンの形成、イオン結合、共有結合について理解する)
第6回 化学結合②(配位結合、錯イオン、電気陰性度と分子の極性、分子間力、分子結晶、水素結合、金属結合について理解する)
第7回 物質量(原子量、分子量と式量、物質量について理解する)
第8回 溶液の濃度(物質の溶解、濃度の表し方、溶液中の溶質の量について理解する)
第9回 化学反応式(化学反応式、イオン反応式について理解する)
第10回 酸と塩基(酸・塩基の性質、酸・塩基の定義、酸・塩基の価数と電離度について理解する)
第11回 水素イオン濃度とpH(水のイオン積、水素イオン濃度とpH、pHの測定と指示薬について理解する)
第12回 塩の性質(塩とその種類、塩の水溶液の性質について理解する)
第13回 酸と塩基の中和(中和反応の量的関係、中和滴定、滴定曲線と指示薬の選択について理解する)
第14回 酸化還元反応(酸化還元反応、酸化・還元と酸化数、酸化剤と還元剤について理解する)

事前学習・事後学習
事前学習は、各回の講義内容について指定教科書を用いて概要を予習しておくとよいと思います。事後学習は、プリントの内容をよく復習し、対応する教科書の内容もしっかりと学習することをおすすめします。
アクティブラーニングの実施

各回の授業後に課題を提示し、授業外で課題に取り組むことによって、学習した内容が身についているのかどうかの確認を次回の授業内で行います。

ICTの活用

動画を用いた映像授業を行ったり、各自のタブレットやスマホを用いて調べていただくことがあります。

実務経験を生かした授業の実施
実務経験:大学薬学部専任講師 バイオ系専門学校講師
実務経験を生かした授業の実施
成績評価方法と基準
定期試験45点+課題提出35点+(出席状況及び授業態度)20点=100点として成績を評価し、単位認定を行います。成績評価基準は、合格:S(100点~90点)、A(89点~80点)、B(79点~70点)、C(69点~60点)、不合格:E(59点以下)とします。
試験・課題に対するフィードバック方法
定期試験実施後に解答・解説を行います。課題の内容は、授業内で解説をします。
学生へのメッセージ
授業開始20分以上の遅刻は欠席となります。授業中の私語(おしゃべり)とスマホ操作による遊びをやめてください。大学は自ら主体的、能動的に学ぶ場であることを強く認識してください。授業のツールとしてスマホなどを使用することがありますが、その際は授業と無関係の内容をみるのはやめてください。授業中の私語(おしゃべり)は授業妨害となりますので、退席していただきます(※退席した場合は欠席となります)。
オフィスアワー
月曜授業前と後の休み時間
教科書・参考書
教科書:フォトサイエンス 化学図録(数研出版)
参考書:なし