講義情報
講義名: T7s-(保特)乳児保育
教員: シラバス 確認, 小野崎 佳代
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:曜 0時限
授業のテーマと目標
テーマ
本講義では胎児期から幼児期前半にあたる3歳までの子どもを対象とし、乳児保育の基本的な内容について学ぶ。乳児の発達の特徴、乳児保育の目標及び内容・方法、計画と記録、保護者との連携など乳児保育に必要な知識や保育技術を得ることを目標とする。
到達目標
1.0・1・2歳児の発達を踏まえた乳児の遊びの援助や適切な環境構成について具体的に理解し、実践できるようになる。
2.基本的生活習慣の育ちを支える具体的な援助方法や保護者との連携、保護者支援について理解し、実践できるようになる。
3.乳児保育の指導計画の作成や保育記録及び自己評価ができるようになる。
4.乳児保育における担当制など保育士のあり方、職員間の連携について理解した。
5.乳児保育の理念と歴史的変遷及び課題について理解した。
併せて「身につけるべき学士力」を修得した。
身につけるべき学士力
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
K-40:子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
K-41:子どもの成長・発達に対して適正な評価が行える。
K-42:場面での環境を把握し、場面に求められる環境を作り出せる。
授業の内容と計画
テキスト科目
第1章 乳児の発達と保育
(1)生涯発達から見た乳児の時期とは
(2)0・1・2歳児の発達の特徴と保育の中で大切にしたいこと
(3)保育の中で乳児の発達を見つめる視点
第2章 乳児保育の内容と方法―(1)基本的生活習慣を中心に
(1)乳児保育で目指すもの
(2)保育園の1日
(3)基本的生活の内容と方法
(4)特別な配慮を必要とする子ども
中間試験【テスト形式】(第1章~第2章の内容)
第3章 乳児保育の内容と方法―(2)あそびを中心に
(1)あそびのあり方と保育実践
(2)あそびと環境
(3)あそびにおける保育士の役割
(4)あそび文化
第4章 保育の記録と計画
(1)子どもの姿・活動の記録
(2)保育の計画―全体的な計画と指導計画
(3)全体的な計画から指導計画へ
(4)指導計画を作成するときにたいせつなこと
(5)さまざまな指導計画
第5章 乳児保育と子どもの発達・親としての発達
(1)3歳までは母の手で?
(2)子どもの発達と乳児保育
(3)親としての発達にかかわる要因
(4)子どもと親の発達を保障する保育所
単位修得試験【テスト形式】(第3章~第5章の内容)
スクーリング
1.乳児保育の実際
(1)乳児の衣服・着脱への援助
(2)乳児の排泄への援助(おむつ交換)
(4)調乳・授乳のしかた、食事への援助
(5)安全・衛生面の配慮
(6)わらべうた・ふれあいあそび、絵本
2.保護者との連携・子育て支援―保護者支援になる連絡帳の書き方
3.保育士のありかたをめぐって(テキスト第6章参照)
(1)乳児保育担当者の実際
(2)保育士のあり方
(3)保育士を目指して
4.乳児保育のあゆみ(テキスト第7章参照)
5.乳児保育の現状・課題とこれから(テキスト第8章参照)
※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
事前に「学習の手引き」をしっかりと確認し、各章学習後に「学習の手引き」の理解度テストに取り組むことで、各章のポイントなどを確認してください。
スクーリングの事前学習については、開講前のCoLsお知らせにて通知します。
アクティブラーニングの実施
クーリングにおいて、少人数に分かれての演習やグループワークを行う。
ICTの活用
スクーリングにおいて、パワーポイント教材を使って、資料などの提供や共有を行う。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験:保育士
保育士の実務経験から、スクーリングにおいて各年齢の保育の実際や保育技術、保護者の相談等への対応事例を紹介する。
SDGsに係る科目
目標:「質の高い教育をみんなに」
ターゲット:4.2「2030年までに、すべての子どもが男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達支援、ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。」
内容:この講義では、乳児保育の意義と基本的な内容、制度や社会・家庭のつながりなどを学び、保育者に必要な基本的 な姿勢と専門性を身につけることで、質の高い乳児保育(発達支援、ケア及び就学前教育)を実践できる人材を養成する。
成績評価方法と基準
<成績評価方法>
テキスト科目  中間試験・単位修得試験50%
スクーリング  提出課題(手作りおもちゃ)20%  授業への参加度30%
上記の評価基準に沿って、各項目を総合して100点満点で評価し、60点以上を単位修得とする。ただし、中間試験、単位修得試験でそれぞれ60%に満たない場合は、その時点で不合格となる。

<成績評価基準>
S:到達目標を完全に達成している
A:到達目標をほぼ完全に達成している
B:到達目標を十分に達成している
C:到達目標を達成している
E:到達目標を達成していない
試験・課題に対するフィードバック方法
中間試験・単位修得試験後のお知らせにて総評を発信します。
学生へのメッセージ
乳児期は、人格形成の基礎をつくる大切な時期です。一人一人に応じた、ていねいで温かい関わりを通して、乳児は人への基本的信頼感を育みます。一方で、乳児保育(0・1・2歳児保育)には事故予防や感染症対策など安全・衛生面への配慮などが求められます。乳児保育(0・1・2歳児保育)に必要な知識と保育技術を学び、実践力を身につけましょう。
スクーリングの事前課題:乳児のための手作りおもちゃを1点作成し、提出用紙に写真を添付して提出すること。(テキスト他の資料を参考にしてください。提出方法は、スクーリング開講時に指示します。)
オフィスアワー
質問等は、CoLs「フォーラム」またはメールにて受け付けます。
教科書・参考書
【教科書】※教科書一覧表をご参照ください。