講義情報
講義名: T7-(幼特)保育教育指導法
教員: シラバス 確認, 小林 祐一
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:曜 0時限
授業のテーマと目標
 発達に応じた保育、遊びを通して学ぶ保育、環境による保育などは、日々の保育の中で、もはや暗黙のうちに実践されている。しかし、その暗黙のうちには、保育・幼児教育の思想の歴史や本質、幼児理解などが埋め込まれている。
また、近年メディアの活用や障がいのある子どもの保育、日々の実践の省察方法など新たに必要とされるとともに、明らかになった知見も多い。本科目を学ぶことを通して、保育と幼児教育の指導法を見つめなおし、今後も省察しながら実践できる保育者になる視野を獲得して欲しい。
本科目は、幼保特例科目である。

【目標】
・保育・幼児教育の思想の歴史を理解することができる。

・保育と幼児教育の指導法を見つめなおすことができる。
・これまでの実践を省察しながら、明日からの実践に生かすことができる視野を獲得する。


身につけるべき学士力
B‐4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C‐6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
J‐38:自身を含めた保育・教育者の実践に対して適正な評価を行える。
K‐39:多様な情報を収集し、分析できる。
授業の内容と計画

1章保育方法とは何か?
保育方法とは?
エピソードから考えてみよう!――こんなとき,どう関わる?どう保育する?
現場の先生にインタビューしてみよう!
エピソードから見える保育方法のポイント
「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」に見る保育方法

2章子ども理解にもとづいた保育方法と評価
保育の出発点としての子ども理解
子どもの内面に迫るためには
子どもの内面理解を支える発達を見る目
養護を基盤とし,遊びが学びになる保育方法のために
子ども理解にもとづいた保育の評価とは

3章子どもにふさわしい園生活と保育形態
子どもにとってふさわしい園生活――子どもの実態に即した相互的で柔軟な保育形態
保育形態
子どもにふさわしい園生活を考える

4章養護と教育が一体となった保育の方法
「養護と教育が一体となった保育」という言葉
「養護」とは何か
「世話をする」という行為
安全の確保と心のケア
「世話をする」大人の立ち位置
友達をケアする子ども
「教育」とは,そして「養護と教育が一体となった保育」とは
保護者との共有と協働
「保育」はどこへいく「?教育」はどこへいく?

5章環境を通した保育の方法
環境を通した保育とは
写真でわかる環境構成の工夫

6章遊びを通した保育の方法
子どもが遊ぶということ
保育における遊びとは
遊びを支える保育者の関わり

7章個と集団を活かした保育の方法
保育における個と集団
一人一人の子どもを「個」として見る
個の表現を引き出し,つなげていく
仲間づくり,クラス(学級)づくり
個を活かした集団づくり
個と集団を活かすために

中間試験(レポート)

8章 012歳児の発達に応じた保育方法
はじめての保育園
主体的に遊び,生活する乳児
乳児期の発達と遊び
保育室の環境
豊かな乳児の保育実践を

9章 345歳児の発達に応じた保育方法
安心して自己発揮する時期
友達と関わりをもち一緒にする楽しさを味わう時期
協同して遊びや生活を展開していく時期

10章保育の計画・実践・評価
指導案を書いてみよう!
保育の計画・実践・評価とは

11章家庭・地域と連携した保育
子育ての現状
保護者との連携のために――保育の発信ツール
地域との連携

12章小学校との接続のデザイン
「小学校」とはどのようなところか
スタートカリキュラムとは
小学校が大きく変わってきた背景を考えよう
「遊び」と「学び」の関係,そして「勉強」と「学び」の違いを考える
これからの時代を生き抜く子どもを育てるために,幼児教育に求められていること

13章配慮を要する子どもへの保育方法
ちょっと「気になる」子どもへの保育の実際
インクルーシブな保育の実現
外国籍の子ども等への保育の実際

14章教材や情報機器を活かした保育方法
保護者に向けた情報発信のツールとしての活用
保育環境としての活用
保育環境の一つとしての捉え
アナログあってこそのデジタル

※単位修得試験(レポート)


事前学習・事後学習
事前学習・・・学習の手引きを参照してください。
事後学習・・・理解度テストで確認。
実務経験を生かした授業の実施
<実務経験>教育委員会事務局指導主事(幼児教育担当)
・レポート作成時に、レポート課題に応じて実務経験を生かした指導・助言を行う。
成績評価方法と基準
ターム末に中間試験(50点満点)・単位修得試験(50点満点)の総計(100点満点)によって評価を行い、60点以上で単位修得とする。
但し、中間試験の未受験者及び不合格者(中間試験のみの評点が60%未満)は、単位修得試験を受験できない。

<評価基準>s:到達目標を完全に達成している A:到達目標をほぼ完全に達成している B:到達目標を十分に達成している C:到達目標を達成している E・F:到達目標を達成していない

試験・課題に対するフィードバック方法
試験後、総括コメントにて総評とする。
学生へのメッセージ
 本科目は、幼保特例科目ですので、受講者の皆さんは、すでに保育現場での経験があったり、保育の学びを一通り終えたりした方が多いことと思います。本科目での学びを通して、再度自らの保育・教育方法を見つめ直したり、今後自らの保育・教育方法を省察したり、新知見を得たりして欲しいと思います。
オフィスアワー
月曜日12:00-12:45 火曜日16:10-17:40
教科書・参考書
【教科書】※教科書一覧表をご参照ください。