講義情報
講義名: T3-(幼特)教職原論
教員: シラバス 確認, 石田 成人
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:曜 0時限
授業のテーマと目標
(授業のテーマ)
1.求められる教師としての「理念」と「力量」

(授業の目標)
・変化する社会、子ども、保護者の実情を考えることができる
・中堅教員としての職責や役割を理解することができる

(身につけるべき学士力)
C-5: 問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。


(授業のテーマ)
2.現代的な課題への対応

(学習の目標)
・「肯定的な評価観」と「共感的な理解」の力量を高める
・組織の一員としての自覚を高める
・発達障害を持つ子どもたちへの指導や支援のあり方を考えることができる

(身につけるべき学士力)
F-18: よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
J-31: 子どもの行動に対して、すばやく応じることができる。


(授業のテーマ)
3.中堅教員として生きる道

(学習の目標)
・危機管理が求められる時代を生きるために
・人権感覚や感性を高める
・少子が及ぼす影響を予測することができる

(身につけるべき学士力)
K-40: 子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
L-46: 客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
身につけるべき学士力
C-5: 問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
F-18: よりよい社会を実現するために、自らの資質を活かして積極的に社会に関与できる。
J-31: 子どもの行動に対して、すばやく応じることができる。
K-40: 子どもの行動を把握し、分析・考察できる。
L-46: 客観的な視点で人間行動を理解し分析できる。
授業の内容と計画
授業の概要

この科目は、特例による通信教育課程を履修する現職の中堅指導者を対象とする開講科目です。教職原論では、教師としての理念、指導や支援の背景にある考え方、組織のあり方など、日々の教育実践の根底に関わる内容と保護者対応や発達障害、危機管理など教育現場で直面する今日的課題を取り上げます。毎時間毎に現実に則した「事例」をもとにして、自らの考えや対応、構想をまとめることを通して、指導者としての確たる「理念」や「力量」を磨き、高めていきます。日々の職務の多忙さと実践の連続するなか、自らの生き方や理論についてこの授業を通して学べるようにカリキュラムを構成してあります。


授業計画

1.求められる教師としての「理念」1 ~変化する社会、子ども、保護者から~

2.求められる教師としての「理念」2 ~教師としての節目の今を考えることから~

3.組織の鍵をにぎる中堅教員 ~中堅教員ならではの力量とその活躍から~

4.「肯定的評価観」と「共感的理解」とは1 ~指導者としての意識改革から~

5.「肯定的評価観」と「共感的理解」で2 ~伸びる芽が伸びた子どもの姿から~

6.個に応じた指導や支援とは ~一人一人のよさや可能性を引き出すことから~

7.大変な教師の仕事 ~増える仕事量、求められる質の高い仕事の現状から~

8.組織の一員としての自覚や言動 ~園長や中堅教員の果たす役割から~

9.発達障害を持つ子どもへの指導や支援1 ~先ず障害への理解から~

10.発達障害を持つ子どもへの指導や支援2 ~指導者の人間性が反映されることから~

11.危機管理を求められる時代1 ~「まさか」でなく「もしかして」の発想から~

12.危機管理を求められる時代2 ~身近な教育活動場面で起こることから~

13.中堅教員として生きる道1 ~人権感覚や感性を高めることから~

14.中堅教員として生きる道2 ~少子が及ぼす影響を常に念頭に置くことから~

15.未来を展望した、現実的な課題への見方や考え方 ~外国籍児童生徒への指導や支援から~

中間試験・単位修得試験の範囲と試験形式
・中間試験の範囲:第1章(p.1)~第5章(p.82)、各章ごとの理解度テストを含む
・中間試験の試験形式:テスト形式

・単位修得試験の範囲:第6章(p.85)~第10章(p.156)、各章ごとの理解度テストを含む
・単位修得試験の試験形式:テスト形式
事前学習・事後学習
事前学習
テキストの各章毎に書かれた「学習達成目標」により章で学ぶべき目あてを確認した後、事例を読みます。事例は身近な内容で読み終わった時には、さまざまな感想や私見が次々に湧いてきます。事例の後には、考えるべき視点や課題が解説してありますので、自ら持った感想や私見と対比させて更に読み進めます。
幼児教育に携わる一定の資質や経験を有する指導者として、今までの教育現場で培ってきた実践の見直しと背景にある理論について再確認の場や機会となります。

事後学習
日々の職務や園を取り巻く今日的な新たな課題を取り上げた具体的な事例をもとに、「自分はどのように考え、どのようにするのか」明確にし、事前学習で培った見方や考え方を活かして更なる実践的な力量を高めます。
また、幼児教育を担う中堅教員として、社会の変化や多様性などを踏まえ、自らの置かれた立場や職責を理解し、今後の理念ある教育実践を進めます。
実務経験を生かした授業の実施
実務経験::館林市教委学校教育課指導係長、群馬県教委主任指導主事、公立小学校校長、群馬大学教職大学院准教授、東京外国語大学多文化共生コーディネーター

実務経験を生かした授業の実施:授業で市教委、県教委の勤務を通して経験した幼保の指導、支援にかかわる事例をもとに紹介。公立小学校校長や東外大多文化共生コーディネーターとして外国籍児童生徒教育に関わった実践を紹介し考察する。ターム全体のなかで、市教委、県教委、教職大学院、学校での勤務を通して経験した教育上の諸課題について考察する。
成績評価方法と基準
中間試験も単位修得試験もともにテストを行います。
中間試験の範囲は第1章から第5章までとし、100点満点で評価します。また、単位修得試験の範囲は第6章から第10章までとし、100点満点で評価します。中間試験および単位修得試験の配点は正誤問題20問(2点×20)、穴埋め問題20問(3点×20問で記述式)とします。
「新しい時代の教職原論」のテキストを熟読すれば解答することができる問題内容です。

成績評価基準
S:100~90、A:89~80、B:79~70、C:69~60、E:59以下
試験・課題に対するフィードバック方法
成績確定後、お知らせにて総評を発信します。
学生へのメッセージ
日々の多忙な職務のなか、改めて自分のために学びの場や時間を持つことは、難しいことです。是非、この機会に実践の背景にある理論や考え方に目を向け、今後の指導や支援に役立てていただきたいと思います。扱っている内容は、私が指導行政や学校で勤務をしている際に体験したことなどをもとに構成されています。また、現場で勤務する皆さんにとって今もこれからも避けて通ることができない問題や課題を厳選して取り上げました。事例に似たことに直面している受講者にとっては、まさに生きて働く学習になることでしょう。単なる単位取得のために受講することは無味乾燥なことです。時間と労力などをつぎ込むなか、これからの自分のため、押しも押されもせぬ中堅教員としての磐石な地位を築いていただきたいと思います。私は、そのために受講者の先生方のために尽力する覚悟でおります。一期一会を大切にしましよう!!
オフィスアワー
学習を進める上での質疑などにつきましては「フォーラム」にご一報いただければ、内容に応じて、個人または全体へ返信させていただきます。
教科書・参考書
【教科書】※教科書一覧表をご参照ください。