講義情報
講義名: 国語表現(心理奇数クラス)
教員: 須田 誠
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:火曜 1時限
科目番号(科目ナンバリング)
XAHA101A
授業のテーマと目標
【テーマ】
大学では、事実や理論に基づき客観的根拠をあげながら自分の意見を述べる学術的文章表現(アカデミック・ライティング)が求められる。特に、心理学のレポートや論文では、心理学特有の表現が求められる。本講義では、公にされた研究論文や研究資料などを読み取ること、また、実際に文章作成やプレゼンテーションを体験することで、学術的な表現の基本やルールを学ぶ。この学びを通して、大学生に必要なレポート・論文の書き方を身につけるだけでなく、客観的で論理的な考え方や表現力を養う。

*この授業は反転授業である。反転授業とは、授業の予習として「教科書を熟読する・事前の課題を行う」ことを前提に、授業ではその前提に基づく発展的な討議などを行う。そのため、予習が必須である。予習をしていない者は「欠席」ないし「減点」あつかいとする。

【目標】
1.大学生に必要なレポート・論文の書き方の基礎を身につける。
2.学術的な表現(読む・書く・伝える)の基本的な作法を身につける。
3.客観的で論理的な考え方を養う。
4.客観的で論理的な表現力を養う。
5.心理学の論文(レポートや卒業論文など)を作成する基礎を身につける。

※併せて、下記の「身につけるべき学士力」の修得を必要とする。
初年次教育に係る科目
大学生に必要な学術的文章表現の基礎を身につけるための初年次教育を行う。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP2-研究する力を身につけること。
DP-CP4-社会に貢献する力を身につけること。
DP-P1-教養的知識・技能を身につけること。
DP-P4-人間性や心の豊かさを培うスキルを身につけること。
身につけるべき学士力
C-5: 問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
D-9: 情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
E-11:自分の意見をわかりやすく伝えることができる。
E-14:他者と協調して行動できる。
H-21:統計的なデータを読み取り、科学的根拠を用いて説明できる。
授業の内容と計画

*この授業は反転授業である。反転授業とは、授業の予習として「教科書を熟読する・事前の課題を行う」ことを前提に、授業ではその前提に基づく発展的な演習や討議などを行う。そのため、予習が必須である。予習をしていない者は「欠席」ないし「減点」とする。

第1回 
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第1章 レポート・論文を書く前に(第1巡)
3.相互評価
4.小課題

*初回から本格的に講義をする。事前のCoLSのお知らせや受講上の注意を読んでいない場合、事前課題を印刷して持参しない場合は大幅に減点する。

第2回 
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第2章 説得力のある論文・レポートを書くために(第1巡)
3.相互評価
4.小課題

第3回 
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第3章 レポートを書く(第1巡)
3.相互評価
4.小課題

第4回 
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第4章 論文を書く(第1巡)
3.相互評価
4.小課題

第5回
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第5章 レポート・論文の作成を学ぶ(第1巡)
3.相互評価
4.小課題

第6回
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第6章 プレゼンテーションを成功させる(第1巡)
3.相互評価
4.まとめ
5.中間試験(中課題)

第7回
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第1章 レポート・論文を書く前に(第2巡)
3.相互評価
4.小課題

第8回
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.第2章 説得力のある論文・レポートを書くために(第2巡)
3.相互評価
4.小課題

第9回
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第3章 レポートを書く(第2巡)
3.相互評価
4.小課題

第10回(事前に取り組み印刷して持参すること)
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第4章 論文を書く(第2巡)
3.相互評価
4.小課題

第11回
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第5章 レポート・論文の作成を学ぶ(第2巡)
3.相互評価
4.小課題

第12回
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.教科書 第6章 プレゼンテーションを成功させる(第2巡)
3.相互評価
4.小課題

第13回
1.事前課題(事前に取り組み印刷して持参すること)
2.最終試験に向けての課題の提供
3.相互評価
4.小課題

第14回
1.まとめ
2.最終試験(大課題)

※授業の進行によっては、変更する場合がある。

事前学習・事後学習

*この授業は反転授業である。反転授業とは、授業の予習として「教科書を熟読する・事前の課題を行う」ことを前提に、授業ではその前提に基づく発展的な演習や討議などを行う。そのため、予習が必須である。予習をしていない者は「欠席」ないし「減点」とする。

【事前学習:2時間】
・CoLSに提示された授業資料をダウンロードして授業内容を確認し、事前に調べることをする。
・教科書の指定箇所を熟読し、指定された事前課題に取り組んで印刷して持参する

【事前学習:2時間30分】
・自らの興味やテーマに沿った研究論文等を授業で学んだ内容に着目して読むことで、復習し、理解を深める。
・適宜、テーマに沿って出される課題に取り組む。

アクティブラーニングの実施

*この授業は反転授業である。反転授業とは、授業の予習として「教科書を熟読する・事前の課題を行う」ことを前提に、授業ではその前提に基づく発展的な演習や討議などを行う。そのため、予習が必須である。予習をしていない者は「欠席」ないし「減点」とする。

・他の学生の書いた事前課題を複数の学生で相互評価する(他者が読む文章を書くことが前提の授業である)。毎回、赤ボールペンを持参すること。
・授業テーマに応じて全体またはグループ内でディスカッションを行う。
・プレゼンテーションを行うことで、学術的な表現や論述について理解を深める。

ICTの活用

・パーソナルコンピュータ(以降、PC)やプロジェクター、プレゼンテーション・ソフト等を活用して、資料などの提示や共有を行う。
・各自PCを使用し、文書の作成およびデータ処理、文献検索などを行う。
・発表においては、PCおよびプレゼンテーション・ソフトを活用する。
・出席管理や資料配布、課題の提出などにCoLSを使用する。

実務経験を生かした授業の実施
実務経験:臨床心理学における下記の実務経験を授業に生かす。

警察本部での非行・犯罪少年に関する資質鑑別専門員、精神科クリニックでの心理士、高校での非常勤講師、地域保健所での不登校・ひきこもり相談員としての実務経験

これらから得られた知見を授業に生かして授業を実施する。具体的には「記録の書き方」「主観と客観の分離」「根拠の提示の仕方」「報告の仕方」「心理学論文の書き方」など、全回において実務経験の知見を活用する。
SDGsに係る科目
目標:4 質の高い教育をみんなに

ターゲット:4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
内容:この授業では、心理学実験を通してデータ収集と分析、結果の報告など、科学的なレポート執筆を修得することにより、論理的・客観的な報告書等を作成できる若者を養成する。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S 到達目標を完全に達成している。
A 到達目標をほぼ完全に達成している。
B 到達目標を十分に達成している。
C 到達目標を達成している。
E 到達目標を達成していない。


<評価方法>
*全回出席・無遅刻・無欠席が原則である。
*20分以上の遅刻は欠席とする。
*20分未満の遅刻3回で欠席1回とする。
*居眠りや無断のスマートフォンの操作などは最終的な成績評価で減点する。
*最終テストを受験しない(最終課題を提出しない)場合は単位を付与しない。
*下記の方法で成績を判断する。


(1)受講態度・授業への参加状況(CoLSの進捗状況などの予習復習、討議や質問、講義を聴く姿勢・マナー):30%
(2)小テスト(小課題)(質と量を含む):20%
(3)中間試験(中課題)・最終試験(大課題):50%


*予習については、CoLSに提示した授業資料の事前のダウンロード状況、事前課題の持参などで判断し、点数化する。
*受講態度(マナー)を成績に反映する(加点や減点をする)。
試験・課題に対するフィードバック方法
レポートにおける全体の傾向について講評をする。
学生へのメッセージ
*この授業は反転授業である。反転授業とは、授業の予習として「教科書を熟読する・事前の課題を行う」ことを前提に、授業ではその前提に基づく発展的な演習や討議などを行う。そのため、予習が必須である。予習をしていない者は「欠席」ないし「減点」あつかいとする。

*受講態度(マナー)を成績に反映する(加点や減点をする)。

【持ち物】
Word、Excel、PowerPoint、PDFリーダーがインストールされたノートPC(充電済、インターネット接続可の状態)、USB等の保存のためのメモリ、印刷された事前課題、赤ボールペン

*Word、Excel、PowerPoint は、保存先や動作の確認を済ませておくこと。

*毎回、赤ボールペンを持参すること。

 *教室では充電できないので、PCを十分に充電しておくこと。


【メッセージ】
1.友人や身近な人に伝える日常の文章ではなく、誰が読んでも同じ理解になる「客観的に伝わる文章」の書き方を学びます。身近なテーマも多く取り上げるので、論文の内容にも興味を持ち、楽しみながら科学的な思考力を高めてください。

2.書式の定まった論理的なレポートを書くことは大変ですが、2年生では「心理学実験」「心理的アセスメント」で毎週レポートを書かなければなりません。3年生・4年生ではゼミ(「こども心理演習Ⅰ・Ⅱ」「卒業研究・卒業論文」)でレポートを書き、最終的には卒業時に卒業論文を書き上げます。1年生の段階で、WordやExcelを使いこなし、長文を書くことに慣れておきましょう。良い習慣は必ず大学生活を豊かにします。意欲を高めて受講してください。
オフィスアワー
水曜日16時00分~17時30分
教科書・参考書
教科書:井下千以子(2019).『思考を鍛えるレポート・論文作成法 第3版』慶應義塾出版会
参考書:井上貴翔 他 共著(2021).『大学生のための論文・レポート作成法-アカデミックライティングの基本を学ぶ-』学術図書出版