講義情報
講義名: 生命科学
教員: 本間 篤
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 5時限
科目番号(科目ナンバリング)
XAAA101A
授業のテーマと目標
<テーマ>
私たちは、この地球上に有限の命を与えられた生命体の一種である。そして、地球上にはヒトを含めた実に多様な種の生命体が活動をしている。これら生命の活動を観察すると、個として活動する生命体が、さまざまな形で有機的に結びつき、相互依存的に生命を維持していて、その様子は人間社会と非常に似ていることに気づく。細胞、そして生命に着目し、その活動をヒントに、人間社会に応用できる力を育てる、それがこの授業のテーマである。

<到達目標>
・生命の誕生と、現在に至るまでの進化の歴史を理解し、分かりやすく説明できる
・生命の基本構成単位である細胞の構造と機能を理解し、分かりやすく説明できる
・遺伝子のしくみ、遺伝子情報の発現のメカニズムを理解し、分かりやすく説明できる
・生命科学で学んだ知をヒントに、実社会で起きている諸現象および答えのない問題に対して解決策を提案できる
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP1:専門的知識と技能を身につけること
DP-CP4:社会に貢献する力を身につけること
DP-M1:個人をみつめる力を身につけること
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
A-8:自然や社会的事象について、様々な表現方法を用いて分析し、他者に伝達できる。
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
I-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
I-11:自分の意見をわかりやすく伝えることができる。
I-16:自分と周囲の人々や物事の関係性を理解できる。
授業の内容と計画
第1回
生命科学で学ぶ全体像の把握、授業の進め方に関する説明
第2回
生命の誕生と進化①~生命および原核生物の誕生~
第3回
生命の誕生と進化②~真核生物の誕生、原核生物と真核生物の違い~
第4回
生命の誕生と進化③~地質時代と生命の変遷、植物・動物の進化と分類、生物群集とバイオーム~
第5回
細胞から生命を捉える①~核と細胞質~
第6回
細胞から生命を捉える②~細胞膜~
第7回
細胞から生命を捉える③~体細胞分裂と減数分裂~
第8回
細胞から生命を捉える④~発生と分化、組織・器官・系~
第9回
遺伝子の解明の歴史
第10回
遺伝子の発現とセントラルドグマ
第11回
セントラルドグマのしくみ ~転写と翻訳~
第12回
セントラルドグマ演習、さまざまな遺伝子
第13回
遺伝子工学各論~人間と遺伝子技術~
第14回
これまでの内容の振り返り、総括

定期試験:実施しない。

※授業の進行によっては、変更する場合がありうる。
事前学習・事後学習
<事前学習>
各回の授業で扱う範囲に関して参考書等を読み、関連する用語、事項について調べておく。(30分)
<事後学習>
授業で学習した内容を振り返り、ノート等にまとめ、その内容を他の人へ説明する。(50分)
アクティブラーニングの実施
・人間社会において生じるさまざまな課題に関し、生命科学の各回の授業で学習した内容をヒントに考え、まとめた内容を小論文にまとめる。
・必要に応じてディスカッションを行う。
ICTの活用
・授業で使用するスライド資料、ワークシート等はCoLSにアップロードし、自由に取り出せるようにする。
・CoLSを通じて学生からの質問の受付、アドバイス等を行う。
実務経験を生かした授業の実施
特になし
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している。
C:到達目標を達成している。
E・F:到達目標を達成していない。

<評価方法>
授業内で実施する確認テスト40%、小論文40%、レポート等20%
試験・課題に対するフィードバック方法
・各回の小論文の課題の意図、および学生から提出された内容に関して、授業内で紹介、説明する。
学生へのメッセージ
・授業開始20分以上の遅刻は欠席となる。
・生命科学に興味がある、生命科学のことを知りたい、そういう気持ちを持った学生が履修すること。
・他の学生の集中力を妨げる行為(不必要な私語、飲食、その他)がある場合、退席を求めることがあります。(出席していた時間に関わらず欠席とするので注意すること)
オフィスアワー
授業の前後の時間とします。
CoLSやメールでの問い合わせも可とします。
教科書・参考書
<教科書>
適宜資料を配布する。
<参考書>
「みんなの生命科学」北口哲也、塚原伸治、坪井貴司、 前川文彦;化学同人
「好きになる生物学」吉田邦久;講談社
「好きになる分子生物学」萩原清文、多田富雄;講談社