講義情報
講義名: 国語表現①(K1A、K1B①~⑥)
教員: 関口 修司
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:春学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:月曜 3時限
科目番号(科目ナンバリング)
XAHA101A
授業のテーマと目標
テーマ
「音声言語表現力、文字言語表現力の向上」本授業では、今後、社会人として特に教職に就く者として必要となる国語表現力(音声言語表現力、文字言語表現力)の向上を目指します。はがき新聞、意見文、新聞スクラップ、プレゼンテーション、グループ交流等、多様な表現活動を通して、学生自身の表現力の向上を目指します。
目標
1 音声言語表現では、明瞭な発音、声の高低、間等の周辺言語を身に付けるとともに、総合的なコミュニケーション能力を身に付ける。
2 文字言語表現として、文種の特徴を意識して、文章が書ける。特に、事実と意見を分けた明快な文章を書けるようになる。
3 総合国語表現として、連続型テキストと非連続型テキストを組み合わせたプレゼンテーションができるようになる。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
E-11:自分の意見をわかりやすく伝えることができる。
E-12:相手の意見を丁寧に聞くことができる。
E-14:他者と協調して行動できる。
授業の内容と計画
第1回 国語表現オリエンテーション   ・音声言語表現と文字言語表現 ~「メッセージ」を伝える~
第2回 新聞の構成と文章 ・現代の教育課題と国語 ・新聞の構成・面建て ・1面コラムを読む ~新聞を読む~
第3回 読解力と表現力 ・非連続型テキストを読む ~図表や「4コマまんが」を読み取る~
第4回 見出しと要約 ・キーワードを探し、見出しを考える ~「見出し」川柳をつくる~
第5回 はがき新聞① ・「はがき新聞」を知る ・図書館を活用する ~紹介する本を借りる~
第6回   はがき新聞② ・「はがき新聞」を書く ~手順に沿って「はがき新聞」を書き交流する~
第7回 新聞スクラップ活動 ・「NIEタイム」を体験する① ~新聞を読んで感想をもつ~
第8回 新聞記事ワークシート ~記事で問題をつくる ・記事ワークシートを作成し交流する ~記事で問題をつくる~
第9回 投書(意見文) ・投書を読み、感想を交流する ・意見文を書く ~意見を発信する~
第10回 記事の読み比べ ・思考ツール ・同じ題材の記事を読み比べる  ~記事を比べて考える~
第11回 取材して記事を書く ・仲間を取材する ・取材したことをもとに記事を書く  ~伝わる記事を書く~
第12回 学習新聞(A4新聞)① ・新聞の書き方を知り企画する ~新聞を企画する~
第13回 学習新聞(A4新聞)② ・学習新聞を書く  ~企画をもとに新聞を書く~
第14回 国語表現の総まとめ ・国語表現の授業を振り返る   ~「メッセージ」でまとめる~

定期試験:実施しない

※授業の進行状況や社会情勢によっては、計画を一部変更する場合がある。
事前学習・事後学習
事前学習:授業までに、新聞を自ら購入するか、図書館等を利用するなどして、15~30分程度、新聞の全体を一覧しておく。
事後指導:授業時に配布したワークシートを見直すとともに、次回授業までに30分程度の課題を仕上げる。
アクティブラーニングの実施
・新聞等を読んで、グループディスカッションをする。
・図書館を利活用して、本の紹介新聞を制作する。
・作品等を相互に発表し合い、感想を交流する。
などの主体的・協働的・対話的・活動的な授業を行う。
ICTの活用
・プレゼンソフト等でPCを活用するとともに、書画カメラ等を活用し、新聞記事や学生の作品等を投影する。
・授業の資料等は、CoLsで共有・配布する。また、CoLsで意見交流等を図る。
・授業では、PCやタブレット端末を使用し、検索等に生かす。
SDGsに係る科目
・新聞記事を活用するため、SDGsの17の開発目標全てに関連した内容に触れながら授業を進める。
・新聞記事を活用してプレゼンテーション等をするため、学生には常にSDGsに関わる課題と向き合った自らの意見形成が求められる。
・小学校現場でのSDGs授業の実際について指導する。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している 。
C:到達目標を達成している 。
E・ F :到達目標を達成していない。
【具体的な評価の基準】
1 音声言語表現については、明瞭な発音、声の高低、間等の周辺言語を身に付け、相手に伝えている。
2 文字言語表現については、文種の特徴を意識して、目的に合わせた文章が書けている。
3 総合国語表現については、説得力のあるプレゼンテーションができている。
【評価方法】
1 授業への参加度 各授業における課題の提出や新聞(一般紙)の用意、態度、遅刻、早退など(30点)。
2 レポート「はがき新聞」(30点)、「A4新聞」(テーマ:国語表現で学んだこと)(40点)。
上記2つの総合点(100点満点)で成績をつける。
試験・課題に対するフィードバック方法
次時の授業の初めに、前時の課題に対するコメントをする。
学生へのメッセージ
現代では読まれなくなりつつある、紙媒体の新聞を活用し、国語表現を学びます。新聞紙をめくり、読み、記事を選び、線を引き、切り取り、貼り付け、感想や意見を書く。また、作品を発表し、感想や意見を互いに言葉で交流するといった、体験的・アナログ的な学びを通して、AI時代に求められる国語表現を学びます。多様な表現活動を繰り返すことで、表現能力の向上を図りましょう。実際に表現することを授業の中心において進めていきたいと考えています。課題や提出物、用意する物(新聞等)を毎回確認してから、授業に臨んでください。なお、遅刻3回で、欠席1回として扱います。
オフィスアワー
授業の前後の時間。または、CoLs及びメール等で対応します。
教科書・参考書
教科書:適宜資料及びワークシート等を配布する。
※教科書は使用しないが、新聞(一般紙)を、春学期で3~4部使用する。その場合は、購入するか自宅などから持ってくる。友達から借りるのは禁止。
参考書:『絵とことばで伝える在り方生き方の講話』(2019.1 関口修司著 学事出版)