講義情報
講義名: 哲学(集中講義)
教員: 渡邊 智寛
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:曜 0時限
科目番号(科目ナンバリング)
XABA107A
授業のテーマと目標
テーマ:
 古代ギリシアから現代に至る西洋哲学の流れを概括する。授業ごとに1つの哲学的主張・立場を扱う。それぞれの思考法や問いの立て方、その目指すところを知ることで、「哲学する」ことの意義や面白さを体験する。そして、その体験を自ら「哲学する」ことにつなげる。
到達目標:
・さまざまな哲学的主張を理解・検証する作業を通じ、高いレベルで批判的検証能力・論理的思考力・問題分析能力を身につける。
・各自の身近なテーマを用いてレポートを作成することで、自らの思考を効果的かつ説得的に主張できるようになる。
卒業・学位授与方針(ディプロマポリシー(DP))との関係
DP-CP2-研究する力を身につけること。
DP-P1-教養的知識・技能を身につけること。
DP-C1-教養的知識・技能を身につけること。
DP-M1-個人を見つめる力を身につけること。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
A-2:意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
C-5:問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
C-7:情報を構造化し、分析・評価・統合し、倫理的に活用できる。
D-9:情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
授業の内容と計画
第1回
ガイダンス/哲学とは何か―知の営みとして 宗教・科学・言語と哲学
第2回
ソクラテス―自然哲学から人間の問題へ
第3回
プラトン―心身二元論とイデア論
第4回
アリストテレス―現実態と可能態
第5回
アウグスティヌス、トマス・アクィナス―教父哲学とスコラ哲学
第6回
大学制度と哲学―教養とはなにか、専門家の社会的地位と責任
第7回
デカルト―思惟と存在、再び心身二元論
第8回
J.ロック―アイデンティティとパーソン論
第9回
カント―近代科学は成立可能か
第10回
ニーチェ―キリスト教と道徳的価値転換
第11回
ソシュール―言語と思考
第12回
フッサール、ハイデガー―現象と存在
第13回
レヴィ=ストロース―社会構造としてのインセストタブー
第14回
フーコー―権力と監視社会

※ 進捗状況や履修者の事情等に応じて授業の内容や順序を変更することもあります。
事前学習・事後学習
授業以外に以下の事前・事後学習が必要である。(目安の時間数)
事前学習:関連情報の収集および理解(2時間)
事後学習:授業内容の再確認および整理(2時間30分)
アクティブラーニングの実施
授業毎の課題と期末課題レポートはPBL(Problem-Based Learning)形式で実施します。手順の詳細は授業内で指示します。
ICTの活用
・授業毎の課題提出や期末課題レポートの作成では、web等を活用した情報収集と分析が必要となります。
・授業に関する質問や意見は、授業ごとに実施する課題内で受け付けます。課題はCoLS上で実施します。寄せられた質問や意見は、次回授業でフィードバックします。
SDGsに係る科目
目標:5「ジェンダー平等を実現しよう」
ターゲット:5.3「未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する」
内容:この授業では、「現在も世界の一部の地域で受け継がれているFGM(女性器切除)の実態を踏まえたうえで、伝統の名のもとに行われる人権侵害について深く考察し、自らの見解を示すことができるようになる」ことを到達目標とする。その際、特定の見解・立場を教条的に学ぶのではなく、普遍道徳主義と文化相対主義の対立なども検討することで、相対化した視点を主体的に獲得することも到達目標とする。
成績評価方法と基準
<評価基準>
S:到達目標を完全に達成している。
A:到達目標をほぼ完全に達成している。
B:到達目標を十分に達成している 。
C:到達目標を達成している 。
E・ F :到達目標を達成していない。
<評価方法>
基準に達しているか否かは以下の方法で判断する。
授業内課題(リアクションペーパー、小テスト)50%+期末レポート50%、合計100%として総合的に判断する。
試験・課題に対するフィードバック方法
授業内課題については、次回授業でいくつかの解答を例示して解説します。
期末レポートについては、希望者に対してCoLS経由で講評を送ります。
学生へのメッセージ
教室入室が授業開始から20分を過ぎた場合は「欠席」扱いとなります(20分以内は「遅刻」)。
「遅刻」3回で「欠席」1回とカウントされます。
授業回数3分の2以上の「出席」が成績評価の前提となります。
知的好奇心に溢れる、積極的・意欲的な参加者を待っています。
オフィスアワー
質問や要望はメールおよび授業内課題で受け付けます。
watanabe.tomohiro@tokyomirai.jp

CoLSの利用も可能です。
詳細は初回授業で告知します。
教科書・参考書
教科書:使用しません。
参考書:事前に準備するものはありません。授業では推奨資料を適宜紹介します。
配布資料:授業資料を配布する予定はありませんが、レポート作成に関する資料などを配布することがあります。その場合はCoLS経由で配布します。