講義情報
講義名: CB-国語表現
教員: 宮前 嘉則
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:曜 0時限
科目番号(科目ナンバリング)
YAA1105A
授業のテーマと目標

○授業のテーマ 「一ランク上の文字・音声言語表現力の向上」 
  本授業では、受講生自身の文字言語表現・音声言語表現の技能向上を目指します。自分の考えが伝わるように、様々な種類の文章を特徴を踏まえて書いたり、発声の仕方や身振り手振りなどを工夫して話したり、グループで話し合いながら新聞切り抜き作品を作成したりするなど、多様な表現活動を通して、受講生自身の表現力を向上させます。

〇授業の具体的目標
1 相手に自分の思いや考えを伝えるには、さまざまな表現方法があることを知り、体験や制作を通して、表現技術を高めることができる。
2 自分の書きぶりや話しぶりを見つめ直すことを通して、相手に分かりやすく伝える方法を考えることができる。
3 新聞スクラップの方法を理解し、グループで協力しながら「新聞切り抜き作品」を完成することができる。

身につけるべき学士力
A-2 意見や立場の違いを理解し、受け入れることができる。
B-3 卒業後も自律・自立して学習できる。
C-5 問題を発見し、必要な情報を収集・分析・整理し、解決できる。
C-6 獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
D-9 情報や知識を多角的・論理的に分析し、表現できる。
E-11自分の意見を分かりやすく伝えることができる。
E-14他者と協働して行動できる
授業の内容と計画
第1回 国語表現 -コミュニケーションをとる上で大切なことは何だろう?-
・自分を見つめる

第2回 文字言語表現Ⅰ
・自己紹介文を書く ~相手意識、目的意識に着目して~
第3回 音声言語表現Ⅰ ・自己紹介をする ~音声表現の基本的な技術に着目して~ ・詩を朗読する 第4・5回 文字言語表現Ⅱ「様々な文章の種類と書き方を学ぶ」 ・様々な文章の種類と特徴を知る ・書き方①「題材の設定、情報の収集、内容の検討」 ・書き方②「構成の検討」 ・書き方③「記述、推敲」
第6回 音声言語表現Ⅱ
・自分の思いを伝える 

第7回 文字言語表現Ⅲ「新聞の特徴を学ぶ」
・新聞の特徴を知る ~メディア・リテラシーに着目して~
・新聞スクラップの基礎を知る

第8回 音声言語表現Ⅲ
・新聞記事を基に自分の考えを伝える


第9~11回 総合「新聞切り抜き作品を作成し、思いを伝える」
・情報収集をする(複数の記事を読む)
・テーマを絞り込み、レイアウトを考える
・記述する(清書する)
・発表の仕方を検討する
・発表を聞き合う

第12回 まとめ
・レポート作成(「国語表現」で学んだこと、これからに生かしたいこと)

*授業の進度によっては、順番や内容を一部変更する場合があります。

【課題】授業の際、詳しく説明します。(授業が開始してからでも構いません)
1 第4・5回で意見文を書く際、根拠となる材料を書籍やインターネット等から収集しておく
2 第7回で新聞スクラップをする際、事前に2日分の新聞を読み、印象に残った記事を4~5つ選んでおく
3 第9~11回で新聞切り抜き作品を制作する際、分担した記事について書籍やインターネット、他からの聞き取り等で自分の考えを深めておく


★準備するもの
 筆記用具 色鉛筆(色ペン) 定規
 新聞(10月1日以降に発行されたもの 2日分)
 はさみ のり
事前学習・事後学習
事前学習については、開講前のCoLSお知らせにて通知しますが、時間のある時に、新聞を読むようにしてください。新聞切り抜き作品を作成する際、印象に残った記事が必要になります。

事後学習については、授業時に随時提示します。
アクティブラーニングの実施
授業で新聞切り抜き作品のグループワークを行い、その成果をグループごとに発表し、交流します。
ICTの活用
・コンピュータやプロジェクターなどを活用して、資料などの提示や共有を行います。
・CoLSを通して学生の質問を受け付けたり、個別にアドバイスをしたりします。
実務経験を生かした授業の実施
公立中学校の国語科教諭の経験から、
第1回において、教育現場におけるコミュニケーション能力やアクティブ・ラーニングの必要性、GIGAスクール構想を踏まえたICT教育について具体例を紹介します。
第2~11回において、文字言語表現・音声言語表現の基本的な技術について、学習指導要領等に基づいて説明します。
成績評価方法と基準
【成績評価方法】
スクーリングは原則全ての授業に出席してください
その上で
1 授業への参加状況(各授業で提出した課題の内容等)
2 レポート(振り返り新聞)(テーマ:「国語表現」で学んだこと、これからに生かしたいこと)
上記2つの総合点(100点満点)で成績をつけます。

【成績評価規準】
S 到達目標を完全に達成している
A 到達目標をほぼ完全に達成している
B 到達目標を十分に達成している
C 到達目標を達成している
D 到達目標を達成していない


試験・課題に対するフィードバック方法
・成績確定後、お知らせにて総評を発信します。
学生へのメッセージ
人前で自分の考えを伝えたり、文章にしたりすることは、コミュニケーションを図る上で大切だとは分かっているものの、苦手意識をもっている人は少なくないようです。そういった実態を踏まえた上で、実際に書いたり話したり聞いたりすることを授業の中心におき、人に分かりやすく伝えるために必要な基本的技術を学んでほしいと思います。人に分かりやすく伝えるためには、相手意識や目的意識が必要となりますが、それぞれの課題を通して、文章の種類によっての書き方の工夫、読ませたり聞かせたりする工夫の必要性を実感することになります。「新聞切り抜き作品」では、グループでテーマを決めて、主張のある作品を作ります。他者の考えに触れることで、自分の考えに説得力がより高まっていくことを実感できます。多様な表現活動を実際に行い、表現技術の向上を図りましょう。
オフィスアワー
*履修前後の質問等には、掲示板で対応します。
教科書・参考書
【教科書】※教科書一覧表をご参照ください。