講義情報
講義名: T8-生命科学
教員: 本間 篤
単位: 2
学部:
カテゴリ:
開講情報
キャンパス:
開講時期:秋学期
開講学年:
昼夜区分:
曜日・時限:曜 0時限
科目番号(科目ナンバリング)

YAB1108A

授業のテーマと目標

【テーマ】
約40億年前地球上に誕生した細胞は、その後さまざまな環境変化を乗り越え、現在の多様な生物を生み出した。そして今この瞬間を生きる生物の活動、つまり現在進行形が生命である。生命の誕生と活動、次世代の生命へのバトンタッチのしくみなど、諸現象を細胞・組織レベルで理解すること、また人間社会の営みを生物、生命の視点から捉える力を養うことが本授業の狙いである。


【目標】
・生命の基本単位である細胞の構造と機能を理解し、説明することができる
・生命の設計図である遺伝子、ゲノムを理解し、説明することができる
・生命の生と死のしくみを理解し、説明することができる
・細胞、組織、器官、系のつながりを理解し、生命がどのように環境、社会に適応するかを説明することができる


併せて「身につけるべき学士力」の修得が必要となる。
身につけるべき学士力
A-1:文化・社会と自然に関する知識を理解できる。
B-3:卒業後も自律・自立して学習できる。
B-4:目標を設定し、自ら進んで取り組むことができる。
C-6:獲得した知識・技能を総合的に活用し、課題に適用し、解決できる。
D-8:自然や社会的事象について、様々な表現方法を用いて分析し、他者に伝達できる。
授業の内容と計画

テスト形式とする。
テストは中間試験においてテキスト1~7章を、また単位修得試験においてテキスト8~14章を範囲とする。

【中間試験範囲】
  • 生命の基礎的なしくみ
  • 生命の設計図「ゲノム」
  • ヒトの誕生と成長
  • ヒトの寿命と死
  • 生命を理解するための科学技術
  • 刺激を感じるしくみ
  • 情報を伝えるしくみ・動くしくみ

【単位修得試験範囲】

  • 神経系の構造
  • 生きるためのしくみ① 栄養素の代謝
  • 生きるためのしくみ② 循環と維持
  • 子孫を増やすしくみ
  • 外的環境に適応するしくみ
  • 外敵から身を守るしくみ
  • 社会性を生み出す脳

テキストの範囲をしっかり読み込むこと、また試験の直前は理解度テスト等を活用して理解度を高めるように授業準備を進めて欲しい。


事前学習・事後学習
【事前学習】
・「学習の手引き」に目を通し、テキスト各章について何度も読み込み、理解を積み重ねるようにして欲しい。
・テキストの確認問題、「学習の手引き」の理解度テスト、CoLSにあげた練習問題等に取り組み、目標に到達できるよう努力すること。
また、生命科学と関連の深いさまざまな時事問題(医学、薬学などに関するニュース等)にも関心を持ち、理解を深めて欲しい。

【事後学習】
試験終了後、自分自身が理解できていなかった箇所について、再度振り返りをすること。

成績評価方法と基準
【成績評価基準】
S 到達目標を完全に達成している。
A 到達目標をほぼ完全に達成している。
B 到達目標を十分に達成している
C 到達目標を達成している
E 到達目標を達成していない

【評価方法】
中間試験100点、単位修得試験100点の合計200点満点で評価し、それぞれで60点以上をとることで単位修得とする。
なお、中間試験で60点に満たない場合は、その時点で不合格となる。
試験・課題に対するフィードバック方法
中間試験・単位修得試験後に「お知らせ」にて総評を発信する。
学生へのメッセージ

この科目のタイトルを見て、少しでも興味を抱いたならば、それは学習のチャンスだ。

生命科学は、生物の現在進行形である私たち自身のしくみ、そしてその内部で起きているさまざまな活動、現象を理解する科目である。

喜び、怒り、嬉しい、悲しい、悩む、考える。。。
病気になる、怪我をする、そして治癒する。。。
挙げれば切りがない、これら身体におこる現象は、いずれも生命の諸現象、活動による産物だ。

生物の一員でもある自分自身のしくみを、少しでも多く、そして正しく理解することが、自分自身から他者、その他のさまざまな生物に対しても客観的に見つめ、理解することにつながる、私はそう考えている。

ぜひ、生命科学に関心を持ち、共に学んで欲しい、そう強く願う。

オフィスアワー

質問等については、原則メールで受け付ける。

教科書・参考書

【教科書】※教科書一覧表をご参照ください。

【参考書】
・「生命の設計図 その仕組みと正しい読み方」 / ヤン・ウィトコウスキー、ローリー・グッドマン、デイビッド・スチュワート:ニュートンプレス
・「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学」:講談社ブルーバックス
・「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学」:講談社ブルーバックス
・「カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学」:講談社ブルーバックス
・「生物と無生物のあいだ」:福岡伸一:講談社現代新書
・「アポトーシスとは何か―死からはじまる生の科学」:田沼靖一:講談社現代新書
その他